巨人・菅野智之のエース復権、ソフトバンク入り山川穂高、日ハム新庄剛志監督…2024プロ野球「崖っぷち5人衆」
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球界の“崖っぷち”男たちが心機一転、新たなシーズンを迎える。
「注目はやはり、4年総額12億円もの好待遇でソフトバンクにFA移籍した山川穂高(32)です。例の女性トラブルで、昨年1年を棒に振ったうえ、人気はガタ落ち。まさに、逆風の中での再出発となります」(スポーツ紙記者)
そんな山川を救う起死回生の一手はあるのか。『週刊大衆』でおなじみの元巨人・角盈男氏の提言は、こうだ。
「本塁打を打ってもベースランニングは修行僧のように粛々と。来季は禊と割り切って、一心不乱に野球に打ち込む他はないですよ。彼の能力からすれば、ブランクは心配ない。ただ、世間の嫌悪感は、不起訴だとか合意の有無とか、そういう話じゃないからね」
■大減俸の田中将大
正念場という意味では楽天・田中将大(35)も同じ。
昨季、成績低迷で9億円から4億2500万円の大減俸の屈辱に加え、昨オフ、パワハラで解雇された安樂智大(27)の“いじめ騒動”に、思わぬ余波を食らった。
「後輩選手に、ちょっかいを出している安樂をニヤニヤ見ている田中の動画も流出して、50万再生を超えています。彼のパワハラ行為を年長者である田中が見逃していたと言われても、しかたありません」(前出の記者)
昨季7勝11敗の田中は信頼急落で、先発ローテ剥奪の危機にも直面している。
「菅野智之(34)にも言えるが、マー君は球威が落ちても制球がいいから、打ち頃の球が行ってしまう。100球で7回までとか格好をつけずに、泥臭くボール球を使って、5球で一人を抑えるぐらいの意識でやれば、まだ勝てる」(前出の角氏)
角氏がその名を挙げた菅野も、序盤の出遅れが響いて、昨季は自己最少の4勝(8敗)止まり。今季は、目標として「最多勝&15勝」を公言しているが、エースの復活はあるのか。
「彼自身も“走りまくる”と言及しているように、投手は下半身。“低目に、いい球を投げる”ということにこだわってほしい。技巧派に転身すれば、15勝も現実味がある」(前同)
昨年は、その走り込み不足だったという話もある。
「菅野は右膝に古傷があった。久保康生コーチと、膝に負担をかけないフォームづくりに取り組んでいましたが、快復傾向にあるんでしょう」(巨人軍関係者)
■中日・立浪和義の最低ラインは?
指揮官に目を向ければ、中日・立浪和義監督(54)と日本ハム・新庄剛志監督(51)のスター監督が“崖っぷち”だ。両者とも今季が3年目。2年連続最下位に苦しむ。
「Aクラス入りは最低ライン。そのためにも、“勝つ”という意思を前面に出すべきですね。両軍とも積極的に補強もしたし、あとは、いかに選手をまとめるか。発信力も表現力も長けている新庄監督も、いつまでもマスクをしている場合じゃない」(ベテラン記者)
●片岡篤史ヘッドコーチの重要性
ちなみに、一方の立浪監督は、その発信が大の苦手。
「昨年は落合英二ヘッドとも意思疎通がままならず、孤立状態。今年は同級生の片岡篤史ヘッドが、立浪監督の意思をうまく伝えることができれば……」(前同)
角氏は、こう言って激励する。
「とにかく自分の目指す野球を言葉と態度で示すこと。たとえば、3点取るまでは1死でも送るとか。それぐらい1点にこだわる姿勢を見せれば、仮に2失点で負け投手でも、投手陣の意欲は変わってきます」
一時代を築いたスターらの巻き返しに、期待したい。