気候の錬金術。大気中の二酸化炭素を超強度の極細繊維に変えることに成功 (2/4ページ)
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photo by iStock・電気触媒と熱触媒を組み合わせた連携プロセス
これまでも二酸化炭素をカーボン・ナノファイバーに変える試みはあったが、そのためには1000度以上もの高温が必要だった。
今回の研究チームは、ちょっとした工夫をすることで、もっと低い温度でナノファイバーを作り出すことに成功している。その工夫とは、生成プロセスをいくつかのステップに分けることだ。
「反応をいくつかのサブ反応ステップに分ければ、各サブステップでいろいろなエネルギー投入や触媒を試すことができます」(コロンビア大学&ブルックヘブン国立研究所 シエ・ジェンファ氏)
最初のステップでは、炭素の上に固定されたパラジウムを電解触媒として使う。そこに電流を流すと、二酸化炭素と水が一酸化炭素と水素に分解される。
お次は、鉄とコバルトの合金から作られた熱触媒を使う。すると第一ステップでできた一酸化炭素からわずか400度でカーボン・ナノファイバーが紡ぎ出される。