“8年超”君臨の八角理事長「降板」の余波!稀勢の里vs白鵬「相撲協会シン覇権争い」新たなゴング

日刊大衆

写真はイメージです
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 初場所が終わったばかりの大相撲だが、今度は“土俵外の戦い”に注目が集まっている。

「今年は2年に1度行われる日本相撲協会の理事選の年。定員の10人を上回れば2月2日に投開票となりますが、直近2回も立候補者は10人ぴったりだった。今回も同じく、無投票で決まりそうです」(全国紙相撲担当記者)

 というのも、5つある一門ごとに、立候補者を事前調整するのが慣例だからだ。

■魁皇こと浅香山親方が既定路線

「昨年5月、元横綱・白鵬こと宮城野親方が、所属する伊勢ヶ濱一門の総意に反して出馬宣言する波乱もありましたが、結局、同年11月には出馬を撤回しました。

 既定路線通り、同一門からは元大関・魁皇こと浅香山親方が新理事に就任する見通しです」(夕刊紙記者)

 だが、これで一件落着とはいかないという。

■裏には不祥事が

「選出された理事らの互選による理事長選が3月に実施予定です。当初は八角理事長(元横綱・北勝海)の再選と思われましたが、風向きが変わってきたようなんです」(相撲専門誌記者)

 八角理事長は2015年から8年以上、協会のトップに君臨している。

「現在60歳で、65歳の定年まで、もう2期務められますが、本人は周囲に“理事長は、もう辞める”と漏らしているんだとか」(前同)

 その裏には相撲協会の不祥事が関係しているという。

■労働基準監督署から5度の立ち入り調査

「相撲協会は昨年、労働基準監督署から計5度の立ち入り調査を受け、同年12月26日に是正勧告を出されています。これは、税制優遇措置のある公益法人の認定をはく奪されかねない事態です」(前出の相撲記者)

●尾車親方の定年で後ろ盾もなく

 これに責任を感じたのだろうか。

「八角理事長の参謀役で、協会ナンバー2の事業部長も務めた尾車親方(元大関・琴風)は22年に定年。後ろ盾もいない中、不祥事の矢面に立つのは正直、疲れたというのが本音では」(前出の相撲専門誌記者)

■芝田山親方が最右翼

 では、次期理事長は誰か。

「順当にいけば、協会ナンバー2で61歳の芝田山親方(元横綱・大乃国)が最右翼です」(前同)

 実現すれば、協会内の力関係に変化が生じるという。

「そもそも理事長の座は、角界2大派閥の出羽海、二所ノ関両一門が牛耳ってきた。弱小派閥・高砂一門の八角親方が理事長になれたのも2大一門の後ろ盾を得たためです」(協会関係者)

■藤島親方の次に二所ノ関親方

 二所ノ関一門の芝田山親方が理事長になれば、両一門の“持ち合い制”に戻ることを意味する。

「芝田山親方の定年後は、出羽海一門から理事長を出す番です。その場合、現職理事らは定年が近いため、現在51歳の藤島親方(元大関・武双山)が最有力。その次は二所ノ関一門の番となると、同一門の総帥を務める元横綱・稀勢の里こと二所ノ関親方が40代で大抜擢される可能性もあります」(相撲専門誌記者)

■横綱として圧倒的な実績を誇るが

 だが、これを猛烈に警戒しているのが白鵬だという。

「横綱として圧倒的な実績を誇る白鵬が、稀勢の里に理事長の座を越されるのは許しがたい。ただ、白鵬が属する伊勢ヶ濱一門は弱小勢力。トップを獲るには“ウルトラC”しかなく、理事選出馬宣言も、その一環です。今回は断念したものの、外国出身親方を中心に、白鵬に票を投じる約束した親方も多くいたそう。機を見て、再び“白鵬の乱”を起こすのでは」(後援会関係者)

 覇権争いのゴングは鳴ったばかりだ。

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