8年かけてマッチ棒でエッフェル塔を作った男性、規格外のマッチ使用でギネス記録を却下されるも後に認められる
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image credit:toureiffelallumettes/Instagram
夢はギネス世界記録を更新すること。そう思いながら8年間、マッチ棒でエッフェル塔を作り続けてきたフランス在住の男性が、ギネス世界記録から却下された。
男性が使用したマッチ棒は市販されておらず、頭のないマッチ棒が使用されていたため承認されなかった。
ところが、その後ギネス世界記録は決定を再検討。最終的に申請却下を撤回した。というわけで、男性のエッフェル塔は「世界一高いマッチ棒彫刻」の称号を与えられることになったという。
・マッチ棒でエッフェル塔を作り世界記録更新に挑んだ男性
フランス西部の村、モンペリエ・ド・メディランに住む市役所職員リチャード・プラウドさん(47歳)は、70万6900本のマッチ棒を使って4200時間かけて7.19メートルの高さのエッフェル塔を丹念に作り上げた。
これは、60万本のマッチを使って6.53メートルのエッフェル塔のレプリカを作ったレバノンの模型職人トゥフィク・ダヘルが2009年から保持している記録を破るのに十分なもので、ギネス世界記録を更新することがプラウドさんの夢だった。[画像を見る] プラウドさんのエッフェル塔のレプリカは、オリジナルのタワーを設計・建設したエンジニア、ギュスターヴ・エッフェルの没後100年にあたる12月27日に完成した。
その後、意気揚々とギネス世界記録に申請したプラウドさんだったが、ギネス世界記録側からは見向きもされずに却下されたという。[画像を見る] ・市販されていないマッチ棒を使ったことが却下の理由
ギネス世界記録が申請を却下した理由は、プラウドさんが使用したマッチ棒は市販されておらず、元の形から変更されていたためだった。
申請が認められるためには、マッチ棒が一般に購入可能で、先端が燃えやすい赤色でないマッチを使用しなければならず、マッチとして認識できないほど切断、分解、変形されてはならなかった。
当初、プラウドさんはスーパーマーケットでマッチを購入していた。
しかし関係者が、彼の試みが有効であるためには、マッチ棒の頭を削り取る必要があると告げた。
そこでプラウドさんはフランスのマッチ棒メーカーを説得し、何十万本もの頭のないマッチを詰めた箱を15キログラム送ってもらうことにしたのだが、これが破滅を招くことになってしまったのだ。
8歳の頃から模型作りに熱中していたというプラウドさんは、SNSでギネス世界記録から申請を却下されたこと対して憤慨し、「70万6900本のマッチ棒を1本1本刺したものが、どうしてマッチではないのか教えてくれ!」と投稿した。Our hearts are breaking for this man who has wasted eight years of his life building the Eiffel Tower out of matchsticks - only for the Guinness World Records to reject himhttps://t.co/ltkCFgl7H7
— Metro (@MetroUK) February 7, 2024
夢の一部が逃げてしまった。妻のサンドラさんは同様に落胆したものの、「夫が世界記録を更新したら、私はついにリビングルームを取り戻せると思っていたのに」と冗談を口にした。・8年の人生を無駄にしたと失望
ガッカリだし、イライラするし、理解できないし、とてもフェアプレーとは言えない。
プラウドさんは今年1月にフランス・ソジョンの会場で4000人の観衆の前で発表し、自分の作品に喜びを感じていた。[画像を見る] しかし、今は失望を隠せない。
8年間の人生が無駄になってしまった。今後この模型をどうするかわかりません。[画像を見る] 今夏パリで開催されるオリンピックで、プラウドさんはこのレプリカを披露することを希望していたが、主催者側から「模型を置くのに十分な高さの部屋がない」と言われたという。
ギネス世界記録のセントラル・レコード・サービス・ディレクターのマーク・マッキンリー氏は、次のように述べている。
ギネス世界記録に挑戦するすべての人にとって公平な土俵となるよう、徹底的かつ迅速に証拠を審査するのが記録管理チームの仕事です。・申請却下が撤回され正式にギネス世界記録に認定
記録保持者と再度コンタクトを取り、また優先事項として類似記録のルールを見直し、何ができるかを検討するつもりです。
その後、ギネス世界記録の関係者はプラウドさん作品に対する決定を見直すと発表し、中央記録サービスのディレクターであるマーク・マッキンリー氏は、最終的にプラウドさんにこのタイトルが授与されたと声明を発表した。
マッキンリー氏は、「私たちは規則内のいくつかの矛盾を修正し、現在ではマッチ棒を好きなように切り取ったり、形を整えたりすることを認めています」と述べた。
よって、プラウドさんのマッチ棒でできたエッフェル塔は「世界一高いマッチ棒彫刻」として正式にギネス世界記録に認定され、過去の記録を更新した。
ついに念願が叶ったプラウドさん、いまごろはぐっすり眠れていることだろう。
追記(2024/02/12)数字の間違いを訂正して再送します。
References:Man builds Eiffel Tower model with 700,000 matchsticks over eight years only to have world record rejected/ written by Scarlet / edited by parumo
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