世界初の自販機はなんと「聖水」!?日本の自動販売機の進化の歴史を辿る (2/2ページ)
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自動販売機
それから随分とたった1926(大正15)年には、東京・上野の両駅が、ドイツ製の入場券自動販売機を導入し、4月25日より使用を開始をしています。このような駅の券売機こそが、一般の自動販売機普及の始まりだったのです。
1927(昭和2)年12月30日、浅草—上野間に、日本で最初の地下鉄が開通したときは、ターンスタイルの自動改札機が設置されるようになります。これは十銭白銅貨を投入すると、回転翼が動くようになり、それを手で押すと、人が一人通れるというもので、販売機とは少し異なりますが、駅の改札における機械化は早くから進んでいたことがよくわかります。
そして戦後の1953(昭和28)年、10円銅貨の発行と同時に登場した入場券自動販売機が、正式には日本で初めてといえるでしょう。急国鉄の上野駅に、中山式と呼ばれる十円発売機が設置されました。ただしこれは自動といっても、手動式でした。
また翌年2月10日には、自動保険販売機が、東京・上野の両駅に登場します。これは、興亜海上火災の旅行保険で、有効期間は一週間。二百円をだすと二万円を保証する、というものでした。
清涼飲料水の自動販売機といえば、やっぱりコーラが最初。1957(昭和32)年にアメリカのコカ・コーラ社が日本に上陸し、自動販売機とルートセールスによる販売戦略を展開しました。
それから5年後に、ようやく国産の自動販売機も登場しました。この1年で、全国に880台が設置されたようです。この自動販売機を製造したのは、新三菱重工業(現・三菱重工業)で、アメリカのメーカーとベンド社との技術提携でした。
40円を入れると、190ミリリットル入りのコーラが、あの胴のくびれたビンででてくる姿は、当時の日本人には驚きだったようです。飲料の容器が、ビンから缶になったのは1970(昭和45)年のこと。
これによってコーラだけでなく、他の清涼飲料水の自動販売機が急速に普及したのでした。
参考:黒崎貴『自販機入門』(2016 株式会社日本食料新聞社)
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