彼氏の弟と肉体関係…欲望のまま生きた平安時代のメンヘラ「和泉式部」が日記に綴ったヤバすぎる恋愛事情【後編】 (3/3ページ)
こうして形式的にも結ばれた和泉式部と帥宮敦道は、イチャラブ生活を満喫します。
北の方が受けた侮辱と徹底抗戦(北の方視点)和泉式部と帥宮敦道のイチャラブ生活をよく思わない人物がいました。妻・北の方です。旦那・帥宮敦道が勝手に知らない女を連れ込んだかと思えばイチャイチャと過ごしているわけですから、気持ちいいわけがありません。
しかし、帥宮敦道に文句を言っても相手にはしてくれませんでした。そこで皇太子の妻でもある自身の姉に状況を説明したところ、出家を勧められてしまいます。
出家当日、憎い猫ババ女こと和泉式部が部屋に訪ねてきて「お姉さまのところに行くと聞きましたが本当ですか?教えてくだされば牛車くらい用意しましたのに」と聞いてきました。北の方からすれば白々しいの一言でしょう。
しかし、冷静を装った北の方が発したのは「あちらからお迎えが来たので」の一言のみでした。出家した北の方は姉のもとで生活をすることになります。
和泉式部の企み♡北の方の出家が完了し、計画成功とほくそ笑んだのが和泉式部でした。彼女がいつから正妻を実質的に奪い取る作戦を考えていたのかは謎ですが、なんとも恐ろしい女性です。
彼女の晩年については解明されておらず、どのような最後を送ったのかも知られていません。
そんな彼女も自身の余命が残りわずかだと感じた時に「死ぬ前に一度だけ、あなたに会いたいわ」といった詩を綴っていたそうです。彼女が死ぬ前に会いたかった「あなた」とはいったい誰のことなのでしょうね。
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