歴史を覆す発見。アジアのヒト族は110万年も前から高度な道具を使っていた (3/4ページ)

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製作途中で失敗した道具が捨てられた可能性もある。

 彼らは熟練した道具職人で、学んだ技術を駆使して効果的な道具を大量に製造、再生産した。

 これまで考えられていたよりもずっと早くに東アジアで高度な道具を作っていたという事実は、この地域での先史時代に関する私たちの理解全体を再評価する必要があることを意味する。

 この発見はまた、現場での道具製作プロセスにおいて、大きな石の塊を砕いた〝コア〟をどのようなステップで仕上げていったかがわかる中途半端なものも含まれていたことを示している。

 これらコアの製作には5つの個別工程がはっきりしていて、それを経て鋭い刃に加工されていった。

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現場で発見された道具の痕跡から、モード2の道具の製作準備を段階別に追ったもの / image credit: IVPP

 当時はその地域全体で、単純なモード1の道具の製作を支えていただけだと考えられていた。新たに出てきた今回の証拠は、この地域全体が再評価されるべきで、モード2の道具製作現場がほかにもっとあるかもしれないことを意味していると、研究著者たちは主張している。

 これはどういうことなのだろうか?

 道具の生産量と高度な製作プロセスは、これがこの地域で孤立した稀有な道具であることを否定する。

 東アジアの人類の祖先がここにやってきた正確な時期や、彼らの道具製作に関する理解全体を根本的に考え直さなくてはならないだろう。

 この研究は『National Academy of Sciences』誌(2024年3月4日)に掲載された。

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