厚生労働省データで判明した「がん県民性」国民病の真実【画像】日本全国がん罹患率 (2/2ページ)
成人T細胞白血病はHTLV1というウイルスが原因で、このウイルスを持っている人が九州、沖縄に多く、これが母乳などから感染するためだ。
■検診の問題も
県によって、がんの罹患率や死亡率に差があるのは、がん検診の問題もある。
がん死亡率で全国平均を大きく超えたのは青森県と佐賀県だが、青森県は、がん検診で精密検査となった人の再受診率が低い。また、佐賀は診断時点で、すでに進行していた症例が全国平均より多い。
●ストレスの問題も
また、他県と比べて特に目立つのは、北海道の肺がんと東京の乳がん罹患率だ。
北海道は喫煙率が高く、東京はストレスが大きいという指摘もあるが……。
前出の岡田氏は言う。
■予防のため4点を改善
「個々の県ごとに、なぜ罹患率や死亡率が高いのか、あるいは、なぜ、その県に特定のがんが多いのかを正確に指摘するのは難しいが、全体的な傾向は浮かび上がる」
●飲酒量も
がん罹患率が高い都道府県を並べると、1位が秋田県で以下、北海道、青森県、島根県、大阪府、鳥取県、長崎県……と続く。
岡田氏は、「がん罹患率上位の県を子細に見ていくと、喫煙率、塩分摂取量、飲酒量、肥満度の4つの因子が、どれも上位なんですね。がんを予防するには、この4点を改善することが必要だと思います」
■全国平均を大きく下回った長野県
逆に、死亡率の低さで全国平均を大きく下回ったのが長野県だ。
「長野は検診で比較的治りやすい前立腺がんや甲状腺がんが多く発見され、治りにくい肺がんや肝臓がんの人が他県に比べて少ない。
●生活習慣を
これが、がん死亡率を下げているのでは」(地元のがん専門医)
遺伝的に、がんになるのは5%とか。がん予防のためには、生活習慣を改めるのが一番のようだ。
【画像】日本全国がん罹患率

データは厚生労働省「全国がん登録」(2019年調査)より。〇数字はがん罹患率の全国順位=順位が上のほうが罹患率が高い