毎日会いにやってくる。カラスと小さな男の子の間に芽生えた特別な絆

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毎日会いにやってくる。カラスと小さな男の子の間に芽生えた特別な絆
毎日会いにやってくる。カラスと小さな男の子の間に芽生えた特別な絆

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 助けたカラスが家族に親愛の情を示す物語はこれまでもたくさん紹介してきたが、今回の主役は小さな男の子を慕い、元気になって自然に返した後も毎日男の子に会うためにやってくる野生のカラスだ。

 再び自由を手に入れたカラスだが、男の子が保育園から帰宅するのを毎日のように屋根の上で待ちわびる。家にいるときは窓から顔を出し、外で遊ぶときは必ずついてくるという。

 ディズニーの映画になりそうな尊い友情物語の舞台はデンマークである。

・体の弱ったカラスを保護した一家
 デンマークに住むレルケ・ルナさんの家族構成は夫と2人の子供、複数の犬や猫と暮らしている。だがその家族に新たに加わったのが野生のカラス、ラッセルだ。

 ルナさんは当初、カラスがこれほどまでに愛情深い生き物であることを知らなかった。

 ある日、ルナさんの夫が庭仕事をしていたところ、痩せて小さな子供のカラスが近づいてきたという。しばらく様子を見ていたが夜になってもカラスはその場所にいた。どうやら体が弱っているようだ。

 動物好きなルナさん一家は、野生動物のリハビリセンターに連絡を試みたが、近くで彼を受け入れてくれるところはなかった。

 結局家族はカラスのラッセルを家に連れて帰り、健康を取り戻すまでお世話を続けた。

 熱心にお世話を続けた結果、ラッセルは見違えるほど元気になり、どこにで飛んでいけるようになった。お別れの時が来たようだ。

 ラッセルはそのまま飛び立って自然へと戻っていくと思っていたのだが、一家の家の近くに留まり、毎日家族の元に顔をだすようになったのだ。

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・カラスと小さな男の子の間に芽生えた絆
 ラッセルが保護されている間、一番心を許していたのは当時2歳だった男の子のオットー君だ。彼にだけは自分を好きに触ることを許し、何をされても怒らない。

 オットー君もラッセルを怖がったことは一度もなく、不思議と波長があったようだ。

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 野生に返ったはずのラッセルだが、現在は半分野生で半分ペットというスタンスをとっているようだ。

 とにかくオットー君のことが大好きなラッセルは、彼が保育園から帰宅するのを屋根の上で毎日のように待ちわびている。

 オットー君が家の中に入ると、窓際から顔を出し一緒に遊ぼうと誘ってくる。

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 窓を開けると、ラッセルはオットー君のそばに座る。ラッセルはオットー君のそばにいることが大好きなのだ。

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 外で遊ぶときももちろんラッセルについてまわる。彼が遊んでいるのをそばでずっと眺めている。ただそれだけで幸せを感じているようだ。

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 ラッセルは今や彼らの家族の大切な一員となった。子供たちを保育園に連れて行くとき、彼は車の上に座って同行するという。

 いたずら好きなラッセルはおしゃぶりに興味があるようで、おしゃぶりを奪おうとすることもあるという。

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 また、一緒に暮らす犬や猫たちにちょっかいを出す活動も怠らない。

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 困ったこともするけれど、ラッセルは家族を退屈させることはない。まさか野生のカラスがこんなにひとなつっこく、一般的なペットのように家族になじんでしまうとは思わなかったというルナさんだが、この暮らしがとても気に入っているという。

 野生のカラスの寿命は10年前後と言われているから、これからもずっと楽しい日々が続きそうだね。

 カラスは知能も高く社会性もあり情も深い。彼らに気に入られたらきっとハッピーになれるはずなんだ。気に入られなかった場合は悲惨だけども。

 そんなラッセルとオットー君たち家族の日常はInstagramのアカウント「laerke_luna」で見ることができるよ。[画像を見る] written by parumo



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