ハッカーの手にかかればホテルの部屋の鍵などないようなもの。300万室以上が数秒で解錠可能なことが証明される (4/5ページ)

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image credit:Unsaflok・まだ対応は終わっていない
 Dormakaba社によれば、昨年初めから、Saflokを採用するホテルにこの脆弱性に対応するための通知やサポートを行ってきたという。

 ほとんどのケースでは、鍵1つ1つを物理的に交換する必要はなく、ただホテルの管理システムをアップデートするだけでいい。にもかかわらず、現時点(2024年3月)で実際にアップデートを済ませたのは全体の36%でしかないという。

 また一部ではハードウェア自体のアップデートが必要であることを考えると、すべての対応が終わるまでには今後数ヶ月か、場合によっては数年かかると考えられている。

 ではホテルに宿泊する側の人間はどうするべきなのか? 危険なホテルに泊まらないに越したことはないが、それを事前に知るのは難しそうだ。

 だが少なくとも脆弱性が明らかになったSaflokを見分けることはできる。波線がデザインされた丸い読み取り端末がドアノブの上にあるので、それが手がかりだ。

 また「NFC Taginfo」というスマホアプリを使えば、そのシステムがアップデートされているかわかる。もし鍵がDormakaba社製で、まだMIFARE Classicが使用されているようなら、危険性は高い。

 そのときは、部屋にドアチェーンをかけ、外出の際は絶対に貴重品を置かないなどできることをした上で、何事もないことを祈るよりない。
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