メキシコで発見されたアステカの写本には栄枯盛衰の詳しい歴史が記されていた (2/3ページ)
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作られて何世紀もたっているこれら写本には、植物、木炭、黄土、藍から作ったさまざまな色の痕跡が見られる / image credit: cSC、INAH、BNAH・政府が所有していた家族から高額で買い取る
「サン・アンドレス・テテピルコ(Codices of San Andres Tetepilco)」として知られるこの写本は、メキシコシティに住む匿名を希望するある家族が所有していた。
同市にあるメトロポリタン自治大学の科学者たちが写本を詳しく調べたところ、2枚のシートはアマテという樹皮紙で、植物、木炭、黄土、藍から作ったインクで書かれ、赤や黄、黒や青などさまざまな色が使われていることがわかった。
写本が本物であることが確認され、政府は家族と交渉して、およそ57万ドル(約8600万円)で3部を買い取ったという。
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写本には、イラストとアステカ語で書かれた文章が含まれている/ image credit:cSC、INAH、BNAH
家族が売った残りの2点には、現在、メキシコシティのイスタパラパ地区にある町、テテピルコの設立やテテピルコ教会が保有する財産など細かいことが記載されているという。
この3点の写本は現在、国立人類学歴史図書館のメキシコ写本コレクションに所蔵されている。研究者たちはメキシコ史をより深く学ぶために、もっと詳細な研究を進める予定だという。