せつねぇ...カワセミのプロポーズ失敗編。用意したお魚を受け取ってもらえず

カラパイア

せつねぇ...カワセミのプロポーズ失敗編。用意したお魚を受け取ってもらえず
せつねぇ...カワセミのプロポーズ失敗編。用意したお魚を受け取ってもらえず

[画像を見る]

 カワセミたちに愛の季節がやってきた。この時期、オスはメスのためにフレッシュな魚を捕り、メスにプレゼントする求愛行動をとる。この魚を受け取ってもらえたら晴れて両者は結ばれるのである。魚は人間でいうところのプロポーズの指輪のようなものだ。

 ところが、人間がそうであるように、必ず受け取ってもらえるわけではない。

 このカワセミのオスはとれたてピチピチのお魚を口にくわえて、お目当てのメスへ運んできたのだが、その答えはNOだったようだ。せつねぇ...

・僕と結婚してください!カワセミのオスがメスにプロポーズ
 ベルギーの自然写真家、ヴィム・ボッシュさんは、アントワープ州の小さな町リールの森で2羽のカワセミに遭遇し、すかさずスマホでその様子を撮影した。

 春になり、カワセミたちの愛の季節が始まっていたのだ。

 カワセミは求愛行動の1つとして、オスがメスにとれたての小魚をプレゼントするという「求愛給餌」を行う。人間がプロポーズの際に指輪を差し出すのと一緒で、もし受け取ってくれたらOK、受け取ってもらえなければごめんなさいだ。

 オスは儀式にのっとり、魚の頭を前にして口にくわえながら、メスのカワセミのいる木に降り立ち、「ボクと結婚してください!」と、その魚を差し出した。

[画像を見る]

・プロポーズの結末は?
 さてこのプロポーズは成功したのだろうか?残念ながらメスはその気になれなかったようだ。オスの積極的なアピールもむなしく、別の木へと飛び立ってしまったのだ。

[画像を見る]

 だが「諦めない心」が大事なことはカワセミもよく知っている。オスはメスが移動した木の枝へと移動し、さらに魚を差し出しながら愛の思いを伝えようと必死だ。[画像を見る]  カワセミの世界では、メスがオスの魚を受け取らない限りはカップルが成立しない。

 メスがオスのプロポーズを断る理由としては、メスにまだ結婚する気がないか、オスに魅力を感じなかったか、貢物の魚が気に入らなかったか、お腹いっぱいだった、などが考えられる。

 動画はメスがオスの差しだす魚を無視するところで終わっているのだが、最終的にはオスの涙ぐましい努力が実を結んだと信じたい。

 あまりにもせつないので、成功パターンも見てみよう。

 カワセミのオスが差し出した魚をすぐに受け取ったメス。オスは魚を渡した瞬間、得意げに胸を張り天を見上げているのが印象的だ。

 オスは魚を渡してすぐに飛び立ったが、何度も給餌行動を繰り返すこともあるので、またお魚を運んでやってくると考えられる。



[動画を見る]

 カワセミの求愛行動は繁殖期である春から初夏にかけてが多い。魚を何度か受け取ってもらえるとカップルとなり、オスとメスは繁殖に向けてさまざまな準備と活動を共に始める。

 カップルは巣穴を掘る場所を探し始め、一緒に巣穴を作っていく。その間もオスからメスに対しての給餌が行われ、やがて交尾をし、メスが卵を産むと、交代で卵を暖め、一緒に子育てを行うそうだ。

 こちらも成功例。合体する様子もとらえられている。


[動画を見る]

written by parumo



画像・動画、SNSが見れない場合はオリジナルサイト(カラパイア)をご覧ください。
「せつねぇ...カワセミのプロポーズ失敗編。用意したお魚を受け取ってもらえず」のページです。デイリーニュースオンラインは、カルチャーなどの最新ニュースを毎日配信しています。
ページの先頭へ戻る