地球最強生物クマムシが強い放射線を浴びても死なない理由が明らかに (2/3ページ)

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 そして今回、「Hypsibius exemplaris」というクマムシの仲間を調べたところ、ガンマ線を浴びたクマムシのDNAは確かにダメージを受けるが、それを修復していることが明らかになったのだ。


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クマムシの一種、Hypsibius exemplaris

 研究チームを驚かせたのは、クマムシがDNA修復遺伝子の生産性をぐんっと高めたことだ。

 人間とは違い、クマムシはDNA修復遺伝子の生成物の量を極端なまでにアップさせる。それゆえに、彼らのその類の生成物は、動物としてはもっとも豊富な部類に入るほどだという。

 どうやら、これがクマムシが放射線に対して堅牢な防御力を発揮する秘密の1つであるようだ。

 こうした防御メカニズムは、ただクマムシの強さの秘密ばかりでなく、ほかの動物や微生物が有害な放射線から身を守る仕組みを解明するヒントになるとのことだ。

 この研究は『Current Biology』(2024年4月12日付)に掲載された。
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