遺伝子のコピペミスが人間や動物の進化に多様性を与えた (2/4ページ)
それほど重要な遺伝子をどうやって別の用途に使うことができたのか?
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photo by iStock・遺伝子のコピペミスが原因で進化の多様性が生じる
この研究によると、その原因は、左右相称動物の進化の過程でたまたま起きたコピペミスだ。
遺伝子のDNAはいわば設計図のようなもので、体の構造などタンパク質合成に必要な情報がすべてつまっている。その設計図を複製するときに誤りが生じたのだ。
例えば、脊椎動物が誕生してまもない頃、体の各種組織に特化した遺伝子が大量に出現するという重要な出来事が起きている。
偶然か必然か、それと時を同じくして、ゲノム情報全体がコピーされるという非常に重要な出来事(全ゲノム重複イベント)が2回起きている。
こうして同じ遺伝子を2つ手に入れたことで、動物たちは片方を基本的な機能のために残しつつ、もう片方を進化のために大胆に使うことができた。
研究チームの1人、フェデリカ・マンティカ氏は、我々の遺伝子は、組織や臓器を作るためのレシピが書かれた膨大な数の料理本のようなものだと語る。
例えば今、手元にパエリアのレシピがあったとする。書きうつすときにミスをして、2種類のレシピができてしまった。
元々のレシピを保持しつつ、もう1つのレシピはミスした部分が変更されていき、いろいろ工夫を凝らしたところリゾットが出来上がる
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photo by iStock・共通祖先に起源を持つ現代の遺伝子
しかも、このような出来事は、程度の差こそあれ、左右相称動物の進化の歴史を通じて繰り返し起きているのだという。