幕末期に日本が植民地化されなかったのはなぜ?徳川幕府の採った対策と欧米諸国の状況から読み解く (3/4ページ)
さらに鳥羽伏見の戦いが始まったときも、イギリス・フランス・アメリカ・オランダ・イタリアの公使に対し、不干渉と中立の立場をとるよう要求し、公使たちはこれを受けて局外中立を宣言したのです。
こうした下地があったからこそ、日本の内乱に諸外国は干渉しなかったのです。
諸外国の脅威に立ち向かうために討幕を行った薩長に負けず劣らず、江戸幕府もまた、そうした脅威に対してギリギリまで粘って対抗策を講じていました。
植民地化どころではなかった列強一方、列強による侵略が起きなかったのは、欧米側の事情も関係しています。幸運にも、各国は日本を侵略している余裕がなかったのです。
まず海洋帝国であるイギリスは、1856年に終結したクリミア戦争の戦後処理が残っていたため、極東の日本にまでは目が届かず、それよりもインドや清国における植民地政策を優先していました。