「部下の手柄を横取りする上司」に優秀な人がいない理由 (2/2ページ)

新刊JP

◾️「置かれた場所で咲きなさい」を上司が部下に言う無責任

「置かれた場所で咲きなさい」という一見耳障りのいい言葉。自分の意思を貫くばかりでなく、周りから求められている場所でがんばるのも一つの道だよ、というニュアンスがある。ビジネスの世界でも使われるシーンがたくさんあるし、この言葉に救われる人もきっといるはずだ。

ただ、自分の処遇に不満を持っている部下に対して上司が「置かれた場所で咲きなさい、という言葉もあるよ」と諌めるのは、部下によっては「あんたに何がわかるんだ」となってしまう、無責任な響きも伴っていることに注意が必要だ。

置かれた場所で咲いている間に、時間はどんどん過ぎてしまう。自分のキャリアを明確に描いている部下なら、上司にこんなことを言われたら、即座にその上司も会社も信用しなくなるだろう。

言葉は誰が誰に言うかによって意味合いが変わる。宗教家が信者に、教師が生徒に言うのと、上司が部下に言うのではまるっきり色合いが変わってしまう。それが「置かれた場所で咲きなさい」と言う言葉なのだ。不用意に部下に言うのは避けたほうがいい。

どんな上司が信頼を失い、どんな上司が部下からの敬愛を集めるのか。本書では両者の違いを明らかにするとともに、リーダーシップとは一体何なのか、というマネジメントの本質にまで切り込んでいく。

「部下に好かれたい」「嫌われたくない」といった表面的な人気に一喜一憂するのではなく、自分なりのリーダーシップを発揮した結果、部下に慕われるリーダーになるために、多くのものを得られる一冊だ。

(新刊JP編集部)

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