第9回「斎藤茂太賞」が、小坂洋右『アイヌの時空を旅する――奪われぬ魂』に決定! 「選考委員特別賞」に、高田晃太郎『ロバのスーコと旅をする』を選出! (2/4ページ)

バリュープレス


また、「旅の良書」は、基本的に中学生以上を対象として、旅のもつさまざまな魅力を読者に伝えてくれる優れた書籍を選出するもので、斎藤茂太賞の選考過程でセレクトしたすべての作品を対象として、斎藤茂太賞の選考システムを活用して斎藤茂太賞実行委員会が選考・選出し、日本旅行作家協会の理事会の承認を経て認定するもの。今年が第6回目の発表となる。日本旅行作家協会選定の「旅の良書」マークを、選ばれた「旅の良書」の版元へ無償で提供する。
なお、第9回斎藤茂太賞授賞式は東京・内幸町の日本プレスセンター内 レストラン・アラスカにて、2024年7月25日(木)に行われる。


[第9回「斎藤茂太賞」受賞作]
『アイヌの時空を旅する――奪われぬ魂』小坂洋右(藤原書店)

[第9回「斎藤茂太賞」選考委員特別賞]
『ロバのスーコと旅をする』高田晃太郎(河出書房新社)

[選考委員]
下重暁子(作家・日本旅行作家協会会長)
椎名誠(作家・日本旅行作家協会名誉会員)
大岡玲(作家・東京経済大教授)
芦原伸(ノンフィクション作家・日本旅行作家協会専務理事)
種村国夫(イラストレーター・エッセイスト・日本旅行作家協会常任理事)

[第9回「斎藤茂太賞」最終候補作]
■『アイヌの時空を旅する――奪われぬ魂』小坂洋右(藤原書店)
■『ロバのスーコと旅をする』高田晃太郎(河出書房新社)
■『今夜世界が終わったとしても、ここにはお知らせが来そうにない。』石澤義裕(WAVE出版)

[総評]
選考委員 下重 暁子(作家・日本旅行作家協会会長)
今回はこれまでの同賞の選考でいちばん難しかったように思う。それぞれの作品が際立った特徴をもっており、一長一短あったということだろうか。ただ、私が作品評価のよりどころとするのは、読み終わったあとの印象のインパクトだ。その点で最も心に残ったのは間違いなく『アイヌの時空を旅する――奪われぬ魂』だった。学術的資料や分析、解説が多用され、紀行文としてはたやすく読めるものではないが、実際の歴史事件の現場に立ったことでその息遣いが伝わってくる。優れたノンフィクションとはこうした臨場感だろう。
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