第9回「斎藤茂太賞」が、小坂洋右『アイヌの時空を旅する――奪われぬ魂』に決定! 「選考委員特別賞」に、高田晃太郎『ロバのスーコと旅をする』を選出! (3/4ページ)

バリュープレス

候補3作品の中で、試読を重ねてきた24名の実行委員の評価が最も高かったのが本作品と知り、同感とともに納得した次第である。

選考委員 椎名 誠(作家・日本旅行作家協会名誉会員)
直感的に今年の斎藤茂太賞に選ばれるのは『ロバのスーコと旅をする』だと思った。おもしろさ、読みやすさではナンバーワンだからである。これまでの同賞の受賞作の路線から外れていないように思える。だが、旅の形はさまざまであっていいとはいうものの、文学賞を決定するのはやはり文章力だろう。とすれば3作品のなかでは『アイヌの時空を旅する』が傑出している。ただ、大岡玲委員からも『ロバのスーコと旅をする』も旅のユニークさ、作家の純粋な視線に捨てがたい魅力があるとの発言があり選考委員特別賞をおくることが決まった。


第6回[旅の良書] (順不同)
■『今夜世界が終わったとしても、ここにはお知らせが来そうにない。』石澤義裕(WAVE出版)
リモートワークをしながら軽自動車で世界中を旅する夫婦のワクワクドキドキ満載の足掛け7年の旅。旅メディアでも大反響の異色の旅エッセイ。

■『まんぷくモンゴル!公邸料理人、大草原で肉を食う』鈴木裕子(産業編集センター)
「あなたモンゴルでも行く?」このひと言で、在モンゴル日本国大使館の公邸料理人になった元給食のおばちゃんだった著者が綴る美味しくて魅力あふれるモンゴル紀行。

■『地霊を訪ねる ─もうひとつの日本近代史』猪木武徳(筑摩書房)
日本近代史の舞台を旅し、それぞれの土地が生み出し育んだ多彩な人々を論じた歴史紀行エッセイ。読むたびに新しい発見に出会う知的紀行の傑作。

■『草軽電鉄物語 高原の記憶から』芦原伸(信濃毎日新聞社)
かつて軽井沢の駅前と群馬県の名湯草津温泉間の55.5kmを、浅間山麓を越えて結んでいた草軽電気鉄道。その廃線跡をたどりながら古きよき時代に思いをはせる旅。

■『旅する桃源郷』下川裕治(産業編集センター)
知る人ぞ知る旅の達人・下川裕治が、これまでの旅で出会った「桃源郷」を自らの人生と重ねながら綴る、旅の魅力を改めて問う珠玉の紀行エッセイ。

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