「弥生時代」は何百年もかけて完成した文化だった! 〜 変わり続ける縄文時代と弥生時代の境界線 (2/3ページ)

Japaaan

弥生時代の始まりを紀元前10世紀である、としたのです。

同館は、佐賀県の菜畑遺跡と、福岡県の板付遺跡から出土した土器に着目しました。これに付着した炭化物や木の枝を、最新のAMSI炭素年代法によって測定したのです。

板付遺跡

その結果、それらは紀元前900~800年のものだと分かりました。

このことから、紀元前10世紀後半には九州北部で水田稲作が本格的に始まっており、それが約800年かけて東北地方にまで広がっていったと結論づけたのです。

じわじわ浸透した「弥生文化」

最近の一部の教科書では、もともとの紀元前3世紀説や上記の紀元前10世紀説をあわせて紹介しつつ、「800年かけて日本列島に広がっていった」つまり「九州から漸進的に弥生時代が広がっていった」という部分を強調するようになっています。

稲作は瀬戸内周辺に広がるまで200年、近畿地方までで300年~400年、中部地方には500年、関東地方には600~700年、そして東北地方には800年かかったというのです。

現在では「稲作伝来イコール弥生時代のスタートである」とは説明せず、九州北部から東へと順に弥生時代に変わっていった、と説明するようになっています。

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