「弥生時代」は何百年もかけて完成した文化だった! 〜 変わり続ける縄文時代と弥生時代の境界線 (3/3ページ)
今までの歴史教育では、なんとなく稲作が伝来したことで明治維新のように人々の生活環境や社会が一挙にガラリと変わったようなイメージでした。
しかしそれは非常に雑な理解で、稲作はじわじわと日本列島に浸透し、日本列島の「弥生時代」が完成するまでには800年もの時を要したわけです。
言われてみればそれも当然ですね。交通・通信の手段が限られていた時代のことです。稲作のような農耕技術がある日を境に一挙に日本中に広まって、その日から「弥生時代」が始まるなんてありえません。
そもそも青森県の三内丸山遺跡の研究などから、縄文時代にはすでに農耕が始まっていたとも言われており、稲作を受け入れる下地も縄文時代に始まっていたと言えるでしょう。
このように、縄文時代と弥生時代の境界線をしっかり引くのは、現在では難しくなってきているのです。
参考資料:
浮世博史『古代・中世・近世・近代これまでの常識が覆る!日本史の新事実70』2022年、世界文化社
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