人間の脳はこれまで考えられていた10倍の量の情報を保存できる (1/4ページ)
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諦めるのはまだ早い。きっともっと覚えられるはず。新たな研究によると、人間の脳はこれまで考えられていたよりも10倍も多くの情報を記憶できる可能性があるようだ。
カリフォルニア大学サンディエゴ校をはじめとする研究チームは、コンピューターと同じようにラットの脳の「ビット」を測定し、その記憶容量や正確さが調べた。ビットは「シナプス」という神経細胞(ニューロン)の結合に基づくものだ。
これまで、シナプスの大きさや強さがかなり限られており、そのために脳の記憶容量も制限されていると考えられてきたが、近年この説は覆されつつある。
今回の研究で、その説が裏付けられた形となった。人間の脳の記憶容量は従来考えられていたよりも大きかったのだ。
・脳内の情報を伝達するシナプスは強くなったり弱くなったりする
神経細胞同士をつなぎ、情報伝達の橋渡しをするのが「シナプス」だ。人間の脳の場合、シナプスは100兆個以上も存在し、これらが化学伝達物質を放出することで神経細胞から神経細胞へと情報が伝えられている。
このシナプスは学習や経験によって強くなり、情報伝達量が増えることもあるし、反対に使わないことで弱くなることもある。こうしたシナプスの強まりや弱まりのことを「シナプス可塑性」といいう。
歳を取ったり、アルツハイマー病などを発症したりすると、認知能力や記憶力が衰えるが、これにはシナプスの働きが弱くなることも関係する。
こうしたシナプスの強さは物理的に測定することができる。さらにシナプスによる情報伝達の精度も調べることができる。
1つの神経細胞が、2つのシナプスのペアに同じメッセージを送ることがある。