トルコの猫は今日も平常運転。オーケストラ演奏中のステージでちょっと通りますよ

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犬や猫にも市民権があり、人間と共存しているトルコでは、いたるところに猫がいるのが当たり前の光景となっている。
そんなトルコのイスタンブールの音楽祭にて、弦楽合奏団がベートーベンの交響曲「田園」を演奏している最中に、1匹の地域猫がふらりと現れた。
美しい調べに引き寄せられたのだろうか、猫は舞台の端から合奏団の目の前をトコトコと通り、一瞬立ち止まって顔を洗った後、観客に目をやり、反対側の舞台袖へと消えていった。友情出演とかいうやつなのだろうか?
・オーケストラの演奏中、猫が友情出演?
2024年5月31日、トルコで、第52回イスタンブール音楽祭が開催された。ルツェルン音楽祭弦楽合奏団が舞台上でベートーヴェンの交響曲第6番「田園」を演奏していた時、ゲスト出演したのは、なんとこの地域に住む猫である。
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猫は画面向かって右側から現れると、トコトコと舞台の中央をゆっくりと歩き、左側で立ち止まり、ペロリと顔を洗うと、観客の方に目をやった。
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そしてまた、トコトコと舞台袖へと消えていった。猫は、ルツェルン音楽祭弦楽合奏団の素晴らしい演奏に花を添えつつ、スポットライトと観客の心を奪っていったのだ。
この音楽祭に参加した、ツアーガイドのベギ・イシルさんは「私たちはうれしくなって、演奏後、猫にも大きな拍手を送りました」とThe DODOに語った。[画像を見る] 猫がどこから来たのかは定かではないが、コンサートホールの敷地内には数匹の地域猫が暮らしているとイシルさんは言う。猫たちは雨風をしのぐ場所と餌を与えられ、きちんとお世話をされており、大切にされている。
トルコの猫は町中に溶け込んでおり、いたるところで目にすることができる。2020年にも同様に、イスタンブールの音楽祭で、オーケストラがステージでチューニングしている時、猫が特別出演するというハプニングがあった。
この時の猫は、奏者の足元を行ったり来たりしながらスリスリと愛想を振りまき、演者の緊張を解きほぐしてあげていたようだ。
Written by parumo
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