モノリスが再び出現!今度はラスベガスのハイキングコース(追記あり)

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モノリスが再び出現!今度はラスベガスのハイキングコース(追記あり)
モノリスが再び出現!今度はラスベガスのハイキングコース(追記あり)

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 追いモノリスでさらに進化しろとでも?およそ4年前、新型コロナの拡大と混乱の最中にあった2020年、アメリカのユタ州などで発見され、半ばトレンド化したあのモノリスがまたアメリカに出現したという。

 今回の出没地はネバダ州ラスベガス。といってもカジノではなく、山脈のハイキングコースに、前のとそっくりな柱のような金属体が見つかったのだ。

 地域のレスキュー隊も「こんな高所にどうやって?」ととまどうしかない謎事案。さらには地元警察までもが困惑し、謎のモノリスとしてFacebookでシェアする事態へと発展中だ。




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・ラスベガスのハイキングコースでモノリス見つかる
 コロナ下で混乱していた我々をさらに疑問の渦に巻き込んだモノリスが再び見つかった。

 場所はネバダ州ラスベガス北部の山脈ガス・ピーク近くのハイキングコースだ。管轄する捜索救助隊が、市民の通報により今月半ばに見つけたという。

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image credit:LasVegasMetrofacebook

 金属らしい質感に真新しい鏡のような光沢がある柱状の謎物体。高さは195cmほどだという。

 忽然と現れたかのように明らかに周囲とそぐわない所に立つ異物感といい、ユタ州ものにそっくりという既視感しかない。

2020年にユタ州で見つかったモノリス

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・なんでこんな高所に?警察も困惑
 ラスベガス首都圏警察(LVMPD)はこの件をFacebookで早速シェア。なんだってこんなところに…という困惑が隠しきれないもよう。
ハイキングでは天気の急な変化や、準備不足など、予期せぬ事態が起きるものです。しかし時にはハプニングも起こります

この週末、ラスベガスのメトロ サーチ&レスキューは、渓谷の北にあるガス・ピーク付近でこの謎のモノリスを発見しました。一体どうやってこんな高所に?(LVMPD)

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 さらに同署は同投稿で、モノリスの謎の解明にとりかかるネットユーザーらに、アウトドアを楽しむ際は、事前周知や天候チェック、充分な水と食料、また救急キットやライト、スマホの持参などを忘れぬように、と呼びかけている。

・モノリスが撤去される
追記(2024/06/26)

 当局は、観光客が自然景観に与える被害を懸念し、同市からモノリスを撤去したそうだ。

 この珍しい物体は、公的機関が最も適切な処分方法や保管方法を決定するまで、非公開の場所に保管されているという。


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ラスベガスのモノリス撤去を伝えるニュース

・2020年に世間をにぎわせた一連のモノリス
 SF映画「2001年宇宙の旅」にちなむとされる一連のモノリス出現事例は、2020年に始まった。場所は主にアメリカで、その年のうちにラスベガスのショッピングモール、カリフォルニア州、ユタ州、またアメリカだけでなくルーマニアなどでも発見された。

 そのうちの一つ、かつてラスベガスに初めて現れたモノリスは、12月4日ショッピングモール内のカジノで発見されたものだが、今回の件でインタビューを受けたモールの広報が、4年前のものは当日早朝に匿名希望の何者かが設置したものだったとし、今月見つかったモノリスとは別物で無関係だと応じている。

2020年にラスベガスのカジノで見つかったモノリス

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 また見た目でいえば、今回のものと似てるのは残りの3例、ユタ州の砂漠(11月18日発見)と、カリフォルニア州のハイキングコース(12月2日発見)、さらにルーマニアの遺跡がある丘(11月28日発見)に出現したものだ。高さ約3mの三角柱、いずれも郊外という点が共通している。・モノリスの設置者は誰?
 そもそもモノリスを置いたのは誰なのか?結論から言うとそれは今も不明だ。

 ネット上では複数のアーティストの名が候補に上がっているが、4年前の当時は、XユーザーStainonmarsさんがかなりの確信があるとして写真家のエリオット・リー・ヘイゼル氏をほのめかしていた。

Stainonmarsさんがヘイゼル氏のX投稿を引用 同氏はその頃モノリスに似た作品を公開していた  その根拠は、ヘイゼル氏がユタ州の住民らしいことや作品が似通っていることだったが、ヘイゼル氏は否定。さらに自分ではなく、同じくユタ州の発見現場付近に住むアーティスト、デレク・デスペイン氏だろうとコメントしたが、当のデスペイン氏はノーコメントを貫いている。・見物人による景観悪化や環境破壊も
 一方で4年前のモノリスはその後どうなったのか。  ユタ州で11月18日に砂漠で見つかったモノリスは話題となり、何百人もの見物人が訪れるほど注目されたが、同月27日に地元の人々により撤去された。

 観光地でもよくある話だが、へき地に現れた話題のモノリスを一目見ようと、大勢が押し寄せ、道なき場所にも平気で車で乗りつけ、トイレが無いため排泄物を放置してゆく人など、繊細な地域の生態系を傷つける人が出てきたからだ。

 そこで、事態を憂慮したアウトドア愛好家の人々が、モノリスの撤去を行い、その様子をSNSで公開した。彼らによると、そのモノリスは空洞でステンレス製だったという。

 また撤去の際に、岩を切り開いて設置した痕跡まで見つかり、このモノリスは倫理的にも失敗だとも評された。

 これを受けてか、その後はカリフォルニア州のものもルーマニアのものも発見から数日で人の手で撤去されたり一晩で消えた、と報じられている。・今回のモノリスは都市部から32キロ
 このように見物人の殺到による景観悪化や環境破壊という問題をはらんでいるモノリスだが、今度はどうなることか。また人が押し寄せるんだろうか。

 映画では進化の象徴みたいだったが、こっちのモノリスはむしろ退化の象徴というか、はからずも進歩しない人間性を露呈する装置になってるような?

 なお今回発見されたモノリスがあるガス・ピークは高所ではあるものの、位置的にはラスベガス市の北約32キロと都市部から車ですぐのところにある。発見した救助隊も警察も困惑中だが、詳細はいまだわかっていないようだよ。

References:rgj / facebook / youtube / iflscienceなど /written by D/ edited by parumo



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