貯水池に落ちた見知らぬ犬を助けたい。1人で水に入って犬を確保した男性から始まったやさしい人間の鎖

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貯水池に落ちた見知らぬ犬を助けたい。1人で水に入って犬を確保した男性から始まったやさしい人間の鎖
貯水池に落ちた見知らぬ犬を助けたい。1人で水に入って犬を確保した男性から始まったやさしい人間の鎖

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 見知らぬ人同士が見知らぬ犬を助けるため手と手を取り合って人間の鎖を作る。まだまだ人間捨てたもんじゃないと思える動画が最近になって再び話題を呼んでいる。

 それは、1人の男性が貯水池に落ちた犬を見て、わが身を顧みず、急斜面を滑り降りるところから始まる。

 男性はなんとか犬の元にたどり着くことができた。さあ、ここからが大変だ。犬を引き連れ流れのはやい水を移動し戻ってきたものの、立ちはだかる斜面は上るには急すぎて一緒に上がれそうもない。

 とそこで、その現場を目撃した数名の男性が、斜面の上から鎖のごとく手をつないだまま降り始めた。だがまだ犬を引き上げるのに十分な長さではない、さあこの後どうなる!

・犬をどうしても救いたかった男性
 この動画はもともと、2016年6月に投稿されたものだがInstagramに最近投稿されたことで再び注目を集めている。

 カザフスタン南東部のアルマトイ市にあるセイラン貯水池での出来事だ。犬は貯水池に落ちてしまったようで、水の流れのはやい中、段差のある場所でギリギリ持ちこたえている状態だ。

 少しでも油断したら、そのまま段差の下に落ちて水に飲み込まれてしまう。その現場を目撃した1人の男性は、いてもたってもいられなくなったようだ。

 コンクリートの斜面を下り、貯水池の中へと入り込み、犬を救おうとしたのだ。

 なんとか犬の場所までたどり着いた男性だがここからが大変だ。この犬を連れて流れのはやい水を移動し、急斜面の上までのぼりきらなければならない。

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 男性が犬をひっぱりながら斜面の下にたどり着いたその時、その様子を目撃した何人かの男性が立ち上がった。みんなで手をつないで、人間の鎖を作り、犬とこの男性を引き上げようというのだ。

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 だがその人間の鎖は少し短かったようだ。男性が犬を斜面に放り投げるようにしても届かない。鎖になった人々が、せめて男性だけでも上に上がれるよう手を伸ばすが、男性は自分だけが助かることを良しとしなかった。

 そして場に踏みとどまった男性だが、犬もおりこうさんで、連れて行かれた斜面の下でずっと動かずに待っている。

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 このままでは男性も犬も危険だ。だがここで、またしても救世主が現れる。現場を目撃していた別の男性らが現れ、人間の鎖をさらに延長させることに。

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 人間の鎖を作る人、その鎖を支える人、多くの人が支えあいながら、ようやく男性は犬とともに安全な場所まで引き上げられた。

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 その一部始終は、反対側の遠い場所にいた、マルジャナ・カドレワさんがスマートフォンで撮影していた。

 こちらが最近話題になっていたInstagramの動画である。[画像を見る]  そしてこちらが、2016年に投稿された全編が収録されている動画である。


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Human chain saves dog

 人間は困っているものを「助けたい」という本能を持っている。そしてそのために一致団結して協力する。

 争うのも本能なら、助け合うのも本能なのだ。今再びこの動画が話題になっているのは、私たち誰もが持っている、無償の愛情ってやつが、呼び起こされたからかもしれない。きっとそれは今、私たちにとってとても大切なものなのだ。

Written by parumo



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