夫の不倫を容認する妻。ドラマ『1122 いいふうふ』に描かれたセックスレス夫婦のリアルな心情から見えたもの (2/3ページ)

マイナビウーマン

誰しも最初は恋愛感情から結婚を意識するものですから、最初は「恋愛感情のないパートナーシップ」の想像がつかないのかもしれません。どちらかが疲れている日は、元気のある方が食事を用意する。病気や怪我をした時は、問答無用で手を差し伸べる。お互いの家族との問題も、パートナーがいることで向き合える場合もあります。本作を観ていると、夫婦というものは恋愛感情だけで成り立っているわけではないことが分かるはずです。

■友人の身の上話かのように、リアルに語られる「不倫の現実」

とはいえ、自分以外の相手に恋愛感情を向けていることを容認するのは、話が別だと考える人もいるでしょう。たしかにその通りです。「浮気するなら隠れてやれ」という意見を持つ人が多いように、結婚という契約を結んでいる相手が、不倫という法を犯す行為に及んでいるのを認めるのは、たしかに簡単なことではないように感じます。そして実際、市子もストーリーの中でそんなモヤモヤを少しずつ抱え込んでいきます。

だけどどちらかだけが公認不倫していいなんて、ずるいですよね。一子と二也の「婚外恋愛許可制」は両人に適用されているので、毎月第3木曜日に夫を送り出す妻にも、その権利があります。だけど市子は自身も公認不倫に乗り出すことに、少し後ろめたさを感じています。そんな市子の細かい心情の描写、そして移り変わりは、本作の見どころの一つでもあります。

さらに、市子以外に「好きな人」がいる二也の気持ちも、非常にリアルに描かれます。もちろん、それ以外の登場人物についてもです。まるで小説を読んでいるかのように、人物の心理に焦点が当てられていく作品です。BGMも少なめで、まるで静かなカフェで友人の身の上話を聞いているかのような感覚です。

公認不倫を認めている妻の気持ち、そして公認不倫している夫の気持ち……フィクションではありますが、作品を観ると想像が追いついていきます。特に、女性にとっては夫・二也の気持ちがより新鮮に映るのではないかと思います。

公認不倫していても、好きな人がいても、妻は妻。だけど、不倫相手も同じ気持ちを持っているとは限りませんから、ストーリーの中では二也の苦悩も描かれていきます。

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