ビジネスシーンでも同じ!?武士道の教本『葉隠』が説く、戦国時代の奉公人の4タイプ

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ビジネスシーンでも同じ!?武士道の教本『葉隠』が説く、戦国時代の奉公人の4タイプ

仕事をしていると、色んなタイプの人と出会います。

人生経験を多少なりとも積み重ねると、何となく「この人はこのタイプだな」とカテゴライズしていることも少なくないでしょう。

そのタイプをいくつに分けるかは人それぞれで、その人がどういう視点で他人を見ているかが分かります。

今回は戦国時代末期から江戸時代初期を生きた佐賀藩主・鍋島勝茂(なべしま かつしげ)のエピソードを紹介。

果たして勝茂は、家臣たちをどのように見定めたのでしょうか。

四通りの奉公人

鍋島勝茂(画像:Wikipedia)

五○ 勝茂公兼々御意なされ候には、奉公人は四通りあるものなり。急だらり、だらり急、急々、だらりだらりなり。
急々は申し付け候時もよく請け合ひ、事をよく調ふる者にて候。これは上々にはあり兼ぬるものなり。福地吉左衛門などは急々に似たる者なり。
だらり急は、申し付け候時は不弁にて、事を調へ候事は手早くよく埒明かすものなり。中野数馬どもにてあるべし。
急だらりは申し付け候時は成程埒明き候が、事を調ふる事は手間入りて延引する者なり。これは多きものなり。
その外は、皆だらりだらりなりと仰せられ候由。

※『葉隠』巻第四

【意訳】鍋島勝茂公がかねがね仰っていたそうだ。その内容は以下の通り。

「家臣には四通りの者がおる。一、急だらり。二、だらり急。三、急々。四、だらりだらり。以下説明しよう。
まず急々(きゅうきゅう)とは仕事の指示をした時にこちらの意図をしっかりくみとり、手際よく仕事を進めてくれる者を言う。なかなかいるものではないが、福地吉左衛門(ふくち きちざゑもん)などはこの急々に似ていると思う。
次にだらり急とは、仕事の指示をした時はあまりよく解っていないようだが、いざ仕事になるときっちりこなしてくれる者を言う。例えば中野数馬(なかの かずま)などがこれに該当するだろう。
逆に急だらりとは、仕事の指示は解ったような顔で引き受けるものの、いざ仕事が始まると手間取る者だ。こういう手合いは結構多い。
それ以外はすべて「だらりだらり」である。もはや説明は必要あるまい」

……との事です。

終わりに

「だらりだらり」な二人(イメージ)

今回は『葉隠』より、奉公人の4タイプを紹介してきました。

これを現代のビジネスシーンに置きかえると、こんな感じでしょうか。

急々:できるタイプ だらり急:やる時はやるタイプ 急だらり:見かけ倒し?タイプ だらりだらり:残念なタイプ

職場や取引先で誰かと接する時「この人は急々だな」「意外と急だらりだな」など、内心でタイプ分けしてみると面白いかも知れません。

一方で自分自身も「急だらり」「だらりだらり」と言われないよう、日々精進したいものです。

※参考文献:

古川哲史ら校訂『葉隠 上』岩波文庫、2011年1月

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