あの柳田國男もディスるほど!?誇張のクセが強すぎた江戸時代の不思議な旅行記『遠山奇談』が興味深い (2/3ページ)
浜松の住職らが山深い遠山にやってきた理由も意外なものでした。それは、1788年(天明8年)の大火で消失した東本願寺の再建が理由でした。再建のためにはさまざまな建築用材が必要で、それを探しに遠山にやってきたのです。
『遠山奇談』の中身は不思議がいっぱい『遠山奇談』は、建築用材を探しに遠山にやってきたことを物語風に書いたものです。搬出された木材の数や総費用などが詳細に書かれていたり、地名などは現代の人でもわかるものがあるなど、リアリティもあります。
しかし一方で、「山中で3mものヒキガエルに出会った」「白い毛むくじゃらの怪獣に遭遇した」「翼が3mもある鳥におどろいた」「背が5mもある大男がいた」「月のように光る目でにらむ大蛇に遭遇した」など、不思議な鳥獣がたくさん登場。
こうした表現が誇張と考えられ、学者からの評価はいまいちでした。民俗学者の柳田国男は「まことに心掛けのよろしくないいやな本」と厳しい評価をしています。

