女性の鼠径ヘルニアって?治療の注意点や特徴 (2/3ページ)

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女性の鼠径ヘルニアの特徴

・鼠径ヘルニアと大腿ヘルニアが同時期に存在することがある
・大腿ヘルニアは女性の方が男性よりも発症頻度が高い

また、鼠径ヘルニアと間違われやすい、あるいは併存するために個別の配慮が必要なものがあります。このような病気があることも、女性の鼠径ヘルニアの特徴です。
・子宮円靭帯静脈瘤(子宮円索静脈瘤)
妊娠中に初めて発症した「ふくらみ」や「しこり」は、鼠径ヘルニアとは限りません。鼠径ヘルニアと症状が非常に似ていますが、治療方法は異なります。
症状を正しく診断する必要があります。また、ときに内部の血液が固まると痛みを伴うことがあります。多くの場合は出産後に自然治癒し、手術による治療はほとんどありません。

・ヌック管水腫、ヌック管嚢腫
若い女性に多く見られるヌック管嚢腫があります。
ヌック管水腫、ヌック管嚢腫は、お母さんのお腹で成長する際に通常ならば自然に引っ込んでしまう腹膜鞘状突起という部分が鼠径部に飛び出したまま誕生します。
鼠径部に入り込んだヌック管の内部に腹水が溜まってしまっている状態です。

治療はこれを摘出すること。組織などが大きく欠損しヘルニアになるリスクが高い場合はその修復も行うこと。そもそもヌックとヘルニア同時に併存している症例もあります。
多くの医療機関でヌック管の病名が言われていますが、安易につけるべき病名ではないと考えています。
通常のヘルニア嚢に腹水が溜まっているだけで、あればそれをヌックとは言いません。術中にのみ確定診断がつくのでその場合は通常通りの鼠径ヘルニア手術を行いますし、ヌックもしくは疑わしい組織を術中に発見した際には切除します。やり残しがないかどうかよく確認する見識が執刀医には求められます。私のクリニックではいずれにしても腹腔鏡手術が可能です。

・鼠径部子宮内膜症
若年女性の鼠径部に発生する有痛性腫瘤。多くは鼠径ヘルニアが併存しますが、腫瘤を見落とし、摘出を怠ると手術をしても症状が改善しないので、常に注意をして診療にあたっております。

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