世界遺産「ヨセミテ国立公園」に散乱する使用済みトイレットペーパー、当局が持ち帰るよう呼びかけ

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ユネスコの世界遺産にも認定されている、アメリカ、カリフォルニア州のヨセミテ国立公園は、壮大な自然の美しさを楽しむために、毎年400万人もの人々が訪れている。そして問題になっているのが、トイレットペーパーのポイ捨てだ。
これだけ広いとトイレまで間に合わないこともあるので、自然の中でするのはいたしかたないが、使用したトイレットペーパーをそのままの状態で放置している人が後を絶たないのだ。中にはトイレットペーパー丸ごと放置していく人もいる。
公園当局では、トイレットペーパーはかならずビニール袋などに入れて持ち帰るよう呼びかけている。
・ヨセミテ公園のトイレットペーパーポイ捨て問題
ヨセミテ公園のトイレットペーパーポイ捨ては今に始まったことではない。もはや見慣れた光景にすらなりつつあるという。
だがそれで良いわけがない。公園の面積は3081平方kmと、東京都の約1.4倍もある場所のいたるところにトイレットペーパーが落ちていたら、景観も台無しになるし、環境問題も生じる。
国立公園局の職員は、公式のInstagramに、「レンジャーがランチェリア滝の近くで、使用済みのトイレットペーパーを発見!しかも丸ごと1ロール捨ててあった!」と投稿した。
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・使用済みトイレットペーパーは持ち帰るよう呼びかけ
国立公園局は、今回の発見は公園内での使用済みトイレットペーパーの発見は、よくある事例のなかで最も最新のものだという。
当局は、ヨセミテにトイレットペーパーを持参する訪問者に対し、持ってきても構わないが、かならず持ち帰るよう呼びかけた。
ジップロックなどのチャック付きの密封できるビニール袋に入れて持ち帰りましょう。袋をテープでまいたり、透明じゃない袋で覆えば中を見なくて済むようになります[画像を見る] ・トイレットペーパーを地面に埋めるのもNG
どこのだれかわからない人が使ったトイレットペーパーの残骸を見て、サプライズ!と喜ぶ人は誰もいないでしょう
当局はまた、使用済みのトイレットペーパーを地面に埋めないよう注意を促している。
埋めておけば生分解されると思う人もいるようだが、実際はその前に掘り起こされてしまう。天候、浸食、野生動物によりわずか1~3年で再び地表に戻ってきてしまうのだ。
あるいは、野生動物がそれを巣材として使用するかもしれない。「自然の中での活動は清潔に、かつマナーを守り、持ち込んだものは全て持ち帰りましょう」と彼らは書いている。
訪問者一人ひとりが責任を持って行動することが、公園の美しい自然を保つ鍵となるのだ。
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そういえばエベレストでも登山者の排泄物が問題になっているようで、悪臭があたり一面に漂うようになってしまい、ベースキャンプで販売されている専用の排泄物用の袋を購入して持ち帰るよう指示がでたね。
エベレストの場合は、寒い地域なので便は凍ってしまい、下手をすると数年もそのまま残ってしまうそうで、春になってそれが溶けだすとえらい臭いがするそうだ。
References:Yosemite National Park | Picture this: Yosemite's majestic wilderness, stunning vistas, and... surprise! Used toilet paper waving hello near Rancheria Falls— a full… | Instagram / Written by parumo
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