サウジアラビアで7000年前のストーンサークルを発見、住居として使用されていた可能性 (3/4ページ)
小麦や大麦のような植物を栽培した農業の証拠は見つかっていませんが、野生にある植物を採取していたことは考えられ、こうした野生種の数を増やして採取量を多くするためにその土地に手を入れた可能性はあります(マクマホン氏)これらストーンサークルが利用されていた当時、ムスタティル(アラビア語で長方形の意)という四角い構造物も建設されるようになっていた。
このムスタティルの発掘調査から、牛の生贄など儀式的な目的で使われていたことがうかがえる。
ムスタティルとストーンサークルが同時期に使われていたことは、この2種類の構造物がひとつの文化体の側面を表している可能性が高いという。
[画像を見る]
ドローンで撮影された環状列石構造物 / image credit:RCU/University of Western Australia/University of Sydney・シリア、ヨルダンを起源とするものか
人類学者のギャリー・ロレフソン氏は、円形や長方形の構造物を作った人たちは、およそ500年前にヨルダンやシリアに住んでいた人たちの子孫ではないかと考えているという。
今回見つかった環状列石構造物は、ヨルダンで発見された500年前の建造物と似ていて、ヨルダンでは羊、ヤギ、牛の飼育を行っていた。
彼らが移住したのは、新たな狩猟技術が導入されたことによる人口増加のせいではないかという。
野生動物を屠殺場に追い込むための石の壁「カイト」など、これら狩猟術の進歩により食料供給が劇的に増加し、それがヨルダン、シリア地域の人口増加につながった。
ヨルダン東部とシリアの一部に住んでいた人々は、新たな狩場を見つける必要に迫られ、徐々に南へと向かい、現在のサウジアラビアへ移動したのではないかというのだ。それならば、似たような構造物が伝わったとしてもおかしくないという。