本能寺の変、明智光秀の動機は四国にあり!?陰謀論を総括し真の原因をさぐる (2/4ページ)
しかし最近は、信長が献金などを通じて天皇や朝廷との関係を重んじていたことがわかっています。朝廷にとって信長は貴重な資金提供元であり、殺す理由はまったくありません。
また足利義昭黒幕説というのもありますが、当時の義昭は将軍としての権威はそれなりに保っていたとはいえ、それだけの陰謀を実行するだけの実力はありませんでした。
実際、義昭は本能寺の変が勃発したことを知ると、居候先である毛利家に上洛支援を要請しましたが、当主たちからは無視されています。
居候先とも提携できないような状況で光秀と共闘するのは不自然ですし、毛利を動かすこともできない義昭に光秀が従うとは考えにくいでしょう。
羽柴秀吉黒幕説に至っては、推論に推論を重ねたもので史料上の根拠はありません。この説は「本能寺の変の後に最も得をしたのは誰か」という、推理小説じみた推測から導き出されたものです。
よって証拠がないのはもちろん、冷静に考えれば非現実的ですらあります。
秀吉が黒幕だったとして、信長を討たせた後でわざわざ光秀に合戦を仕掛ける必要はまったくありません。
なぜなら、一歩間違えれば秀吉自身が光秀に殺されるかもしれませんし、そもそも光秀の謀反が成功するとも限らないからです。