揚げたてのフライドチキン!日本の刑務所飯がレストランよりうまそうと海外で話題に
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近ごろ海外のSNSで、日本の刑務所飯を紹介する動画が話題となっている。この日のメニューは、カリカリに揚がったフライドチキンにピラフ、野菜サラダにケーキだ。
厨房での調理から受刑者たちが食べるところまでが映し出された映像で、海外では「その辺のレストランよりうまそうだ」の声が多数上がっている。
我々日本人なら、毎日こんな豪華な食事なわけないのを知っているし、全ての刑務所が同様ではないことも知っているが、切り取られた情報というのは恐ろしいもので、海外では「これが日本の刑務所の日々の食事」と思ってしまっているようだ。
・日本の刑務所飯の料理風景
InstagramやFacebookで最近話題となっているのは、「日本の刑務所の食事ってどうよ?(What do you think of the food they serve at Japanese prisons?)」というタイトルで投稿された動画である。
メインは厨房での調理となっており、そこではおいしそうなフライドチキン、ケチャップライス、サラダがきちんとした手順に従って衛生的に作られていく。
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きちんと計量され皿に盛りつけられると、監視官がチェックして調理完了。これにバナナケーキが添えられ、受刑者の元へと配膳される。
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これだけ見ると、確かにすごくおいしそう。栄養のバランスも整っているし、一般のレストランや社員食堂と差がないレベルだ。[画像を見る] ・実はこれ、クリスマスの特別メニュー
海外サイト「news24online」では、以下のように紹介している。
味気なく食欲をそそらない刑務所の食事という一般的なイメージとは異なり、日本の受刑者は栄養価が高く、安全で衛生的に調理された、一般人が食べる食事と同じくらいおいしい食事が提供されていると紹介している。
日本の刑務所の食事は栄養バランスを重視している。受刑者の食事は、野菜、魚や肉などのタンパク質、米や麺などの主食で構成されている。
この徹底した管理により、受刑者は健康に不可欠な栄養素を摂取できる。これらの食事には、健康的で馴染みのある食材で作られた伝統的な日本料理が含まれており、日本の質の高い刑務所の食事は、文化的価値がもたらす敬意と更生によるものだ
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だがこの切り取られた動画の元となる映像はYoutubeにあった。実はこれ、クリスマスの日の夜の特別メニューだったのだ。
さらにここは「播磨社会復帰促進センター」という、兵庫県加古川市にある刑務所(矯正施設)で従来の刑務所とは違い、官民協働での運営、社会復帰を目的とした刑務所だ。
毎食600人分を作る炊事工場で働いているのは更生を目指す受刑者たちである。
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まあそれにしても、このクリスマスの日のメニューはとてもおいしそう。
注目を集めたInstagramの動画には、「日本の囚人はアメリカの学校の子供たちよりも良いものを食べてるじゃないか」、「私の退職後の計画が決まった。日本に移住して刑務所に入ることだ」、「日本は人類のあらゆる分野で何光年も先を進んでいる」、「日本の刑務所の食事が高校のカフェテリアの食事よりもおいしそうなのは驚きだ」、「誰か私を日本の刑務所に送り込んでください」、「日本に行って、犯罪を犯して健康的なライフスタイルを手に入れましょう」などの海外からの声があがった。
確かに日本の場合、高齢の年金生活者が刑務所の方がましだとしてわざと犯罪を繰り返し刑務所に戻るといったケースも問題になっている。すでに一部の刑務所は、実質的に「介護施設」になりつつあるようだ。
written by parumo
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