海のはじまりの本当の真実。水季が出産を決めた本当の理由【海のはじまり#6】 (2/4ページ)
それは、「子どもを育てていく決意」というほどのはっきりとした輪郭のあるものではなく、ありのままの現実を自然体で受け入れていこうとしているような、夏らしさを感じる場面でした。
■海の中に見えた、水季の生きていた証
水季が生きていた軌跡を、海と辿る夏。水季と海が一緒に暮らした狭いアパート、水季の歩いた道、色々なものを写真に収めながら、生前の水季を知ろうとします。
そんな中、海の靴紐が解けてしまいます。すると、そのまま海は先に走り、夏へ「ゆっくり歩いてきて!」と道の先から声をかけるのです。
靴紐を結んでいる間、夏を待たせないようにと先に小走りする海の姿は、昔の水季そのまま。景色だけでなく、こんなところにも小さな水季のかけらを発見し、水季がここに生きていた証を見るとともに、海と水季が親子であることを実感します。
■夏の知らない「水季と海と津野の日常」
水季の勤めていた図書館を訪れると、まさかの休館日。海の機転で津野(池松壮亮)に鍵を開けてもらい、誰もいない図書館を貸し切りで使えることに。
そこでは、海と津野のさまざまな姿を目の当たりにします。
「貸し切りです!」「大きい声出していいの?」の互いの一言で伝わり、鬼ごっこが始まる海と津野のコミュニケーションや、本を貸し出す時に「(また会えるのを)待ってます」と声をかける水季の姿の真似をする海、手慣れた手つきで海の髪の毛を結う津野。
そこには、夏の知らない「水季と海と津野の日常」が確かにありました。
津野が海の髪を結う際に、「夏がしてくれた三つ編みを解いても大丈夫か?」と目で夏に訴える海の優しい配慮もまた、水季が育ててくれたもので、水季の生きていた証なのでしょう。
■ドラマから私たちへのメッセージ
ビールを飲みながら語らう津野と夏。水季はワンオペの子育てで時間もお金もなく、時間とお金ができたらまた子どもに使う生活のループで、自分のこともままならなかったよう。