古典文学の傑作『竹取物語』が教えてくれる現代に生きる知恵 (2/2ページ)
『竹取物語』は、現代人に「断り続ける裏には秘密が潜む」ということを教えてくれる。何人もの男性からの求婚を拒み通したのは、かぐや姫が月の世界の住人で、しかも実は罪人であったからだ。理想的な状態になるのに、それを断り続けるという不可解な行動をとるときには、その人の背後に重大な秘密が隠されているかもしれないということを『竹取物語』から学ぶことができる。
また、無理難題を吹きかけられたとき、石作の皇子のように、解決不可能であることを見通して適当にお茶を濁す。基本的にはスルーしてやらないという対処法も、現代に生きる私たちが得られる教訓であろう。
平安時代の文学作品から現代でも役に立つ教訓や知恵、感性が詰まっている。また、一見難しそうな古典作品も、人間味のあるかぐや姫の性格など本書の解説を読むと、身近なものに感じられるようになるはずだ。
(T・N/新刊JP編集部)