古典文学の傑作『竹取物語』が教えてくれる現代に生きる知恵 (1/2ページ)

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古典文学の傑作『竹取物語』が教えてくれる現代に生きる知恵
古典文学の傑作『竹取物語』が教えてくれる現代に生きる知恵

恋愛や結婚生活に戸惑ったり、部下との接し方に悩んだり、といった人間関係の悩み。これらは現代特有のものかと思いきや、千年前の平安時代に生きた人びとも同じようなことで悩んでいたようである。

■『竹取物語』に学ぶ現代に生きる知恵

『千年たっても変わらない人間の本質 日本古典に学ぶ知恵と勇気』(山口仲美著、幻冬舎刊)では、文学博士、埼玉大学名誉教授の山口仲美氏が、実は性格が悪かった『竹取物語』のかぐや姫、夫への独占欲と嫉妬心にもがき苦しんだ『蜻蛉日記』の作者、華やかな女性遍歴ののち、人間の業に苦しみ、中年男性として成熟していく光源氏など、平安時代の文学作品から日本人の考え方や感性、知恵と勇気を学んでいく。

絵本でも親しまれている「かぐや姫」の話のルーツは、平安時代の初期に作られた『竹取物語』にある。一千年以上も昔に作られた『竹取物語』は、『源氏物語』で「物語の出て来はじめの親」と呼ばれ、物語の元祖といえる。日本人が「かな」文字を作り出して、それまで口頭で伝えられてきた物語を文字に写し取り、そこに創作の筆を加えて出来上がったのが『竹取物語』だ。

竹の中から生まれたかぐや姫は、目も眩むほど美しい女性に成長し、多くの男性たちに求婚されてきたが、ほとんどが脱落。最後まで残った求婚者5人に難題を出し、解決できた人と結婚すると言った。ところが、全員無理難題解決に失敗。八月十五夜に月の世界から迎えが来て月に帰っていったというストーリーはよく知られている。

求婚者たちがかぐや姫の出した難題をそれなりに解決してきたときの彼女の態度を見ると、実はかぐや姫の底意地の悪さが伺えるという。求婚者の一人である石作の皇子は、かぐや姫に天竺にある「仏の御石の鉢」を持ってくるようにと難題を出され、そんなものを持ってこれるはずはないと判断した石作の皇子は、偽物の鉢をかぐや姫に差し出す。かぐや姫は一目で見破り、石作の皇子につき返す。そして、石作の皇子が歌を詠んでよこしても、返事もせず、耳にも聞き入れなかった。偽物を持ってくると、無視したのだ。

では、そんな『竹取物語』は、現代人に何を教えてくれるのか。

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