忽然と現れた謎の少年、カスパー・ハウザーは消えた王子ではないことがDNA分析で明らかに (3/5ページ)

カラパイア



[画像を見る]

カスパー・ハウザーの彫像 / image credit:public domain/wikimedia・最新技術を使ったDNA分析が行われる
 「これは19世紀最大の歴史的謎のひとつと言われています」2014年にリチャード3世の遺骨特定に貢献したひとり、遺伝学者のトゥリ・キング氏は語った。

 キング氏は数年前に、カスパー・ハウザーの毛髪と血液から採取したDNAが、バーデン家の血筋と一致するかどうかを調べる国際研究チームに参加した。

 これまでも同様の試みを行っているが、一貫して一致しないという結果が出ていた。そのため、ハウザーが刺殺された日に下着から採取されたという血痕が、本当に本人のものであったのかどうか、疑問を唱える研究者も出てきた。

「死後、私たちのDNAはどんどん短い断片に分解されて、しまいにはシーケンス(塩基配列)を決定するものがなくなってしまいます」キング氏は言う。
1990年代から2000年代始めに利用できたDNA分析法は長いDNAの断片には有効でしたが、ハウザーの所持品から採取したDNAの分析では一貫した結果は得られませんでした(キング氏)
 そこで、キング氏らは最新のシーケンス解析技術を使って、ハウザーの毛髪と血液サンプルの分析を再度やり直し、母方から受け継がれるミトコンドリアDNAを調べてみた。

 ハウザーのDNAは毛髪サンプル全体のものと同じで、1990年代の血液サンプル分析結果とも一致した。これでサンプルの信憑性が初めて確認された。
「忽然と現れた謎の少年、カスパー・ハウザーは消えた王子ではないことがDNA分析で明らかに」のページです。デイリーニュースオンラインは、社会などの最新ニュースを毎日配信しています。
ページの先頭へ戻る