1万2000年前の奇妙な墓で発見された人骨は女性のシャーマンの物である可能性 (2/3ページ)
当時、まだ農業が出現していなかったことを考えると、遺骨と一緒に出てきた動物は飼われていたのではなく野生のものだったに違いない。
墓は封印されていたため、これら動物の骨が偶然にこの墓の中に紛れ込んだとは思えない。
動物の骨は、女性の体のさまざまな部分に意識的に置かれたようだ。オーロックスの頭蓋骨は胸の上、顎の骨は足元に安置されていた。
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遺骨がさまざまな動物の骨と共に見つかったことをわかりやすく示した図 / image credit:Ergul Kodas・埋葬された女性はシャーマンである可能性
マルディン・アルトゥルク大学の考古学者や人類学者たちが、この奇妙な埋葬を徹底的に調べ、埋葬されていたこの人物自身がシャーマンだったか、あるいはシャーマニズム儀式を行った者によって埋葬されたのではないかと結論づけた。
シャーマンは、詠唱、芸術、歌、幻覚剤を伴った儀式を通して精霊と交信し、コミュニティを導く能力があるとされる人々のことだ。
新石器時代文化の多くは、動物、植物、川や天候に至るまで、あらゆるものに霊的な本質が宿っていて、ある意味生きていると考えるアニミズム信仰の傾向があった。
とくに動物は、強力な霊的存在、導き手だと見られることが多かった。また、強さ、力、勇気といった抽象的な概念を表す影響力のあるシンボルでもあった。
こうしたことを考えると、 「CH 2019/05」はシャーマンの伝統的な埋葬定義に当てはまると研究者たちは確信している。
この女性は、コミュニティのほかの人たちとは異なる扱いを受けていたことがわかります。