運動欲求を刺激する筋肉のタンパク質を特定。運動をするほど、もっと運動を続けたくなる (2/3ページ)
それはもちろんマウスの健康にも良い。高脂肪食で肥満にしたマウスを定期的に運動させると、代謝が改善し、特に肝臓の脂肪蓄積や糖尿病を予防してくることが確認されている。
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photo by Unsplash・人間の肥満対策に
ちなみにこうしたやる気スイッチは、人間でも確認されている。運動をすると、マウスと同様に、筋肉内のp38タンパク質が活性化し、血中のIL-15が増えるのだ。
研究チームは、こうしたタンパク質は肥満対策の鍵を握っていると考えている。
肥満は、世界で一番普通に見られる代謝性疾患だが、その予防にも治療にも効果的なのが定期的な運動だからだ。
そこで研究チームは次のステップとして、血中のIL-15量で本当に運動のやる気を知ることができるかどうか確認しようとしている。
これが確認されれば、運動の種類(たとえばウェイトトレーニングやランニングなど)によって運動のやる気スイッチの入り具合に違いがあるのかどうか、太っている人とそうでない人で効果に違いがあるのかどうかといったことを研究できるようになる。
こうした知識があれば、肥満防止により効果的な運動メニューを考案することもできるだろう。
またどうしても運動が嫌な人のために、やる気スイッチを入れるIL-15薬を作るなんてこともアリであるそうだ。