恐竜を絶滅させたのは、木星の外側で形成された珍しい小惑星だった (2/4ページ)

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地球の地殻にはほとんど含まれておらず、それゆえにK-Pg境界にあるルテニウムのほぼ100%が、地球外から運ばれてきたと考えることができる。

 重要なのは、K-Pg境界のルテニウム同位体(同じ元素でも、中性子の数が異なるタイプのもの)が、地球各地で発見されている炭素たっぷりの隕石に含まれるものと似ていることだ。

 その一方で、内太陽系(地球より太陽に近い範囲)で形成された小惑星のものとは一致しない。

 ここから言えるのは、チクシュルーブ小惑星は、木星軌道の外側で形成された「C型小惑星」だろうということだ。

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NASAの探査機NEARが1997年に撮影したC型小惑星「マティルド」。直径は61kmの巨大小惑星だ / image credit: NASA / JPL / JHUAPL

 恐竜を絶滅させた小惑星が、C型小惑星ではないかという仮説は以前からあった。だが、これまでルテニウムが分析されたことはない。と言うのも、ルテニウムは測定がきわめて難しいからだ。

 今回の研究の主執筆者マリオ・フィッシャー=ゲーデ氏が所属するケルン大学は、その超特殊な計測が行える世界でも片手で数えられるほどしかない珍しい場所だ。・小惑星同士の衝突によって蹴り出された
 太陽系が形成されると、C型小惑星の多くは、火星と木星の間にある小惑星帯に集まった。

 ここでチクシュルーブ小惑星に何かが起き、地球への落下コースに乗ったようだ。研究チームによれば、その何かとは小惑星同士の衝突である可能性が高いという。

 あるいは太陽の光によって部分的に加熱されたことでエネルギーが放出され、地球へ向かう推進力になった可能性もある。

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