日本の土偶に通じるものが。トルコで8000年前のユニークな女性像が発掘される
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トルコ最古の村のひとつ、ウルチャック・ホユックの発掘中、なんともユニークな特徴をもつ8000年前の粘土で作られた手のひらサイズの女性像が見つかった。
この発見から、新石器時代のこの村の儀式や日常生活を新たな視点で垣間見ることができそうだ。
8000年前と言えば新石器時代で、日本では縄文時代にあたる。縄文時代と言えば土偶だ。土偶もかなり独特なスタイルの物があるが、この像と何か通じるものがあるのかもしれない。
・歴史あるウルチャック・ホユック村で様々な遺物を発見
この村は、トルコ西部のイズミル、ケマルパシャ地区にあり、およそ8550年前から人が住み始めた。
1150年以上、45世代にわたってこの村は栄え、この地域の人間社会の進化を知るユニークな窓口となっている。
この村の発掘は、ブルガリア、トラキア大学のオズレム・チェヴィク教授を中心に行われており、初期の住民の日常生活や文化的習慣をうかがうことができる陶器などの豊富な遺物が発見され、この地域の新石器時代の様子が明らかになってきた。
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ウルチャック・ホユックから出土した陶器類 / image credit:Kemalpaşa District Governorship・ユニークな形をした女性像
もっとも注目すべき発見は、粘土で作られた女性を表した小立像だ。手のひらにおさまる高さ8cm~10cmの小さなもので、年代だけでなくそのデザインもとてもユニークだ。
非常に保存状態が良く、欠けたところのまったくない完全な像だ。
この時代の像には目と鼻はたいてい描かれていますが、口が小さな穴として描かれているものは初めてです。
首に穴があけられていることから、紐を通してペンダントなどの宝飾品として身につけられていた可能性があります。個人または儀式用の品として重要なものかもしれません(チェヴィク教授)
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ウルチャック・ホユックで発見された6番目の完全像 / image credit:Kemalpaşa District Governorship/Anatolian Archaeology・小立像はお守り的、儀式的役割だった可能性
小立像が置かれていた場所や状態は、新石器時代での像の役割についてなんらかの手がかりを示してくれる。
こうした小立像は家の中、竃の近くや出入口の下の穴に埋もれていたり、砥石や火打石と一緒に見つかることが多いという。
こうした場所は、これら小立像が単なる飾りではなく、住んでいる者にとって生活の中で精神的、儀式的に重要な役割を果たしていたことを示している。
チェヴィク教授は、この像のモデルは村の中で尊敬される人物、おそらくは物語の伝承やその他重要な文化活動の責任者だった人物だったのではないかと推測している。
この像は物語を語り、知識、伝統、信仰を伝える行為を象徴しているのではないかというのだ。
この小立像がなんのために作られたのかについてはさまざまな議論があるが、家庭空間や重要な道具と関連づけられることが多いことから、家庭生活、保護、豊穣や繁栄にまつわる儀式における役割がうかがえる。
首に穴があいていて、おそらくは身に着けられるようになっていることから、お守りとして携帯されていた可能性があり、特定の目的をかなえたり、家庭の幸福を願ったりするために使われたのではないだろうか。・新石器時代の新たな知見が得られると期待
ウルチャック・ホユックの発掘調査は継続中で、新石器時代の新たな側面が明らかになりつつある。
毎回新しい発見があり、初期の人類の生活への理解が深まっている。
発掘された陶器やその他遺物は、当時の技術や文化の進歩を示す重要な証拠であり、とくに女性の小立像のようなものは、この村の信仰や儀式について、より身近な視点で垣間見ることができる。
References:Ulucak Hoyuk I Kultur-Tarih / 8000-year-old female statuette found in Ulucak Hoyuk - Anatolian Archaeology / written by konohazuku / edited by / parumo
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