ネッシーに情熱をかけたグループが、ネス湖の水中音を調査したところ、謎の音を検出
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昭和の子供たちの夢とロマンの象徴だった、世界の不思議なUMAたち。中でも当時、ネス湖のネッシーに心躍らせた人も多かったはずだ。
ネス湖のあるスコットランドではいまだネッシーを信じる人も多い。探し出すことが生きる目的くらいに情熱を傾けている人もいる。
スコットランドに本拠を置くLoch Ness Exploration(ネス湖探検隊)というグループが最近ネス湖の水温調査を行った。その結果、正体不明の心音のようなものがとらえられたというのだ。
・ネッシーの目撃情報は今なお続いている
2024年8月10日、Loch Ness Exploration(ネス湖探検隊)のメンバーたちは、ネス湖のアーカート湾内を探索していた。
ここはネッシーの目撃例も多い場所で、その分見間違いやフェイクも横行している。
人はそこに存在しないにもかかわらず、それが良く知っている何かに見えてしまうという脳の錯覚「パレイドリア現象」を起こしがちだ。
ネッシーを探している人が、巷で出回っている首長恐竜のような姿に似たものを見たら、ネッシーだ!と思ってしまうのもいたしかたのないところではある。
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photo by iStock・ネッシーがいるなら音でわかるはず。ネス湖の水音調査
だが火のないところに煙は立たないともいう。玉石混交の目撃談の中にも、ホンモノが潜んでいる可能性は0ではない。
そう思ったメンバーのアラン・マッケナさんとボランティアの研究者たちは、ハイドロフォン(水中聴音機)を使ってネス湖の水中の音を調べることにした。
早速水面下30m地点にハイドロフォンを設置したマッケナさんたち。すると午前10時41分頃、ハイドロフォンは奇妙な音をとらえ始めた。まずはその音声を聞いてもらおう。
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Hydrophone Recording Urquhart Bay 10/08/24
リズミカルな脈動か、心臓の鼓動のような音が聞こえないだろうか。マッケナさんはこの不思議な音声について、次のように語っている。
こんなにハッキリと鼓動を聞いたのは初めてです。私はこれが心拍音だと言っているわけではなく、単にそう表現しているだけですが。
最初はハイドロフォンが、湖の底を引き摺られているのではないかと考えました。しかし、ケーブルは少なくとも湖底から5mは離れていることが確認されたんです。
何がこの音を発生させたのかはわかりませんが、非常に興味深いと思います
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image credit:photoAC・湖の中を調査する方法は限られている
ネス湖は長さ約35km、幅約2kmの細長い湖で、水深は最大で約230m。そしてグレートブリテン島で最大の、約7.4立方kmの貯水量を誇っている。
ネス湖の深みを探検するとなると、その信じがたいほどの深さや暗さのために、選択肢は限られてしまいます。マッケナさんはこう続ける。
この湖は予測不可能な危険と、巨大な道の生き物が潜んでいるかもしれないという伝説を持つ、謎の場所なのです。
私たちはソナーや水面の調査に頼っていますが、ネス湖の視界は極めて悪く、こういった方法での調査は困難を極めています
ハイドロフォンを使うと、水面下数十mの音も検知できます。その感度は、例えば数km離れたところにいるボートのかすかな音まで拾うことができるほどです・いつかネス湖の謎が解明される日が来るのだろうか
マッケナさんとLoch Ness Explorationのメンバーたちの目標は、できるだけ多くの水中音を「記録して分類」し、その音源と正体を特定することだ。
確かに奇妙な話ですが、だからこそ私の研究は面白いのです。いまだに正確に特定できない音もありますし、それもすべて謎の一部です。自然音と、人間や機械が発する音を明確に区別するのは難しい。また、音だけで種を特定するのは困難を極める作業である。
時にはイライラすることもありますが、「もっと知りたい」という気持ちが常に湧いてくるんです
それでも彼らは、未知の生き物の存在を検出する可能性を模索し続けている。今回の謎の心拍音の正体も、いつか突き止められる日が来るのだろうか。
ハイドロフォンを使ってネス湖の探査をするメンバー。
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マッケナさんたちはハイドロフォンだけでなく、マイクやソナーなども駆使して、ネッシーを見つけようと真剣に楽しく活動を続けている。
ネッシーが本当にいるかどうかはわからないが、見つかってしまったら夢は終わってしまうのだろうし、いないことが証明されてもやっぱり謎は消えてしまう。
こういった謎や不思議は謎や不思議のまま、夢のままでずっと残しておきたい気がするんだ。
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image credit:photoAC
References:Loch Ness hunters pick up 'heartbeat' deep underwater – and can't explain it / written by ruichan/ edited by parumo
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