みたらし団子?いや、”みだらしだんご”です!飛騨高山の「みだらしだんご」に見る日本の豊かな食文化

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みたらし団子?いや、”みだらしだんご”です!飛騨高山の「みだらしだんご」に見る日本の豊かな食文化

みなさんは、「みだらしだんご」という食べものの名前を聞いたことがありますか?

「みたらし団子」の間違いじゃないの?と思われる方も多いかもしれません。しかし、誤植でもなんでもなく、「みだらしだんご」のように「た」の部分が「だ」に濁るのが正しい食べものがあるんです。

みたらし団子と「みだらしだんご」との違い、気になりませんか?

そこで、今回の記事では、そんな「みだらしだんご」について詳しくご紹介していきたいと思います。日本の豊かな食文化が見えてくるかもしれませんよ。

「みだらしだんご」とは?

「みだらしだんご」とは、岐阜県飛騨地方で食べられている食べものです。串に茶色っぽいお団子がいくつか刺さっていて、見た目はみたらし団子に似ています。

しかし、みたらし団子と違うのは、その味。みたらし団子は砂糖醤油の葛餡をかけているため、甘いのが特徴ですよね。それに対して「みだらしだんご」は甘くない醤油ダレを表面につけているので、香ばしい味なんです。

そのため、お菓子というよりはお食事系のお団子といえばイメージしやすいかもしれません。ちなみに、香ばしさを高めるために、お団子を焼いて醤油をかけたあと、もう一度火であぶるそうです。

「みだらしだんご」の歴史

みだらしだんごという名前は、みたらし団子がなまったものと考えられています。みだらしだんごの歴史は、諸説あります。

たとえば、京都の下鴨神社から伝わってきたという説、貧しかった戦後に、生活の知恵から生まれたという説などがあります。

飛騨地方でのみだらしだんごの楽しみ方

飛騨地方では、お家で食べる以外に、食べ歩きグルメとしても人気があるみだらしだんご。飛騨高山エリアは古きよき街並みが残っているため、お団子屋さんも多いのです。

お団子屋さんでみだらしだんごを買って、レトロな街並みを楽しみながら食べるのも風情があっていいですね。

もちろんお店によって値段は異なりますが、みだらしだんごは1本80円前後とお手軽価格なのもうれしいポイントです。

おまけ:関東と関西における串団子の数の違い

みだらしだんご・みたらし団子をはじめとする串団子。そんな串団子ですが、一串にいくつお団子が刺さっているのをイメージしますか?

実は、関西では5つが主流で、関東では4つが主流。京都で生まれた串団子は、もともと5つのお団子が刺さっていました。その伝統が今でも関西エリアでは残っています。

関東でも江戸時代にはお団子が5つ刺し(1本あたり5文)で売られていましたが、1756年ごろに4文銭が登場。4文銭しか払わないで5つ刺しのお団子を食べようとするズルいお客さんがいたそうです。

それを防ぐために、お団子が5つから4つに変わったと考えられています。

いかがでしたか?この記事が、みなさんが少しでも日本文化や歴史の面白さに興味を持つきっかけになれば嬉しいです。

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