圧倒的なモスクに大感動……! 世界遺産と猫の街「イスタンブール」を歩いてみた
トルコ・アンタルヤについて紹介してきた「グルメ&遺跡を満喫する『トルコ女子旅』」。こちらの記事では「イスタンブール歴史地域」として世界遺産に登録されているトルコ第2の都市・イスタンブールをご紹介します。
歴史的にも重要な「アヤソフィア」や、目を奪われるほど美しい「ブルーモスク(スルタン・アフメット・モスク)」は、イスタンブールに行かないと見られない唯一無二の存在。両観光地に歩いて行けちゃうホテルもすてきでした!
青の世界にうっとり……入場無料の「ブルーモスク」イスタンブールはボスポラス海峡を境にアジア側とヨーロッパ側に分かれ、文化が交差する華やかな街。その多くの観光地はヨーロッパ側にあり、観光客にブルーモスクと呼ばれる「スルタン・アフメット・モスク」も人気観光地の一つです。1609〜1616年︎の7年間で完成し、最も大きいドームは高さ43m・直径23.5m。観光客は礼拝の時間以外、無料で入場できます。モスクに入る時、女性は髪を隠し、肌が出ない服装が必要。袖やスカートの長さに注意して、髪を隠すスカーフを持参しましょう。
靴を脱いで中に入ると、そこは「ブルーの世界」! 青を基調とした約20,000枚のタイルや、ステンドグラスから差し込む光によって照らされる空間は、言葉では言い表せないほど素晴らしいものでした。
トルコの国花である「チューリップ」が描かれたタイルなど、細やかな装飾も見事。ゆっくり見学するためには人が少なめの朝がおすすめで、見学時に靴を入れておく袋を持っていくと便利ですよ。
・ブルーモスク(スルタン・アフメット・モスク)
住所:Binbirdirek, At Meydanı Cd No:10, 34122 Fatih, Istanbul
キリスト教×イスラム教が混ざり合う「アヤソフィア」ブルーモスクからほど近く、約1500年前に建設されたイスタンブールの象徴的な遺構が「アヤソフィア」。ビザンチン帝国時代にキリスト教の教会として建てられたものの、1453年にオスマン帝国がコンスタンティノープル(現イスタンブール)を征服したためイスラム教の礼拝所・モスクに変わるという、数奇な運命を辿った場所で、現在2階部分が博物館として観光客も入場できるようになっています。入場料は€25︎。こちらも女性は髪・肌を隠す服装が必要です。
アヤソフィアはもともと教会だったため聖母マリアやキリスト、天使などが描かれていましたが、偶像崇拝が禁止されているイスラム教のモスクとなったタイミングで漆喰・板などで隠されました。現在はその一部を見学でき、その歴史の痕跡を見られることに大きな価値を感じました……!
・アヤソフィア
住所:Sultan Ahmet, Ayasofya Meydanı No:1, 34122 Fatih, Istanbul
メデューサの目力がすごい! 幻想的な「地下宮殿」アヤソフィア&ブルーモスクは旧市街に位置し、もう一つ見逃せない旧市街の観光スポットが「地下宮殿」。約140m×70mの貯水池で、大理石の柱が並ぶ光景が宮殿のように見えることから名付けられています。地上から階段を降りていくとライトアップされた空間が広がっていて、とても幻想的! 入場料は800 TLです。
注目は最も奥に位置する2つの「メデューサの像」。5〜6世紀ごろにこの貯水池が作られたキリスト教の時代は多神教ではなく一神教のため、何か意味を持ってここに置かれたわけではなく、どこかにあったメデューサの像を台座として再利用したと考えられています。ただ、像を目の前にすると、見るものを石にしてしまうメデューサは迫力満点! トルコ土産として有名なお守り「ナザールボンジュウ」は、メデューサの目という説もあるんですよ。
・地下宮殿
住所:Yerebatan Cad. Alemdar Mah. 1/3 34410 Sultanahmet Fatih, Istanbul URL:https://www.istanbulmodern.org/en
トルコ雑貨がかわいい! 「グランドバザール」でお買い物観光した後は、「グランドバザール」でショッピングするのがイスタンブール観光の定番! たくさんのショップがまるで迷路のようにひしめき、「ナザールボンジュウ」も買うことができます。
働く女子におすすめのお土産がトルコ食器。チャイやトルココーヒーを入れる小さなコップはデザインがとてもかわいく、セットで購入したくなります。チャイはガラスのコップで飲むのがトルコの風習。コースターとしてのお皿とセットで販売していました!
トルコらしいデザインのアクセサリー屋さんも豊富で、選び放題。ただし、本物の石かどうかは素人が判断するのは難しいので、自分が納得する値段のものを購入しましょう。私はデザインが気に入った指輪を€10でゲットしました。トラブルを防止するためにクレジットカードは使わずに、現金払いが基本。トルコリラだけではなくユーロやドルも使えます。ちなみにグランドバザールのお店に売られている品物にはほとんど値段がついていないので交渉が必要になるのですが、1番人気は値段が固定されているお店でした!
センスあふれるショップに注目。「イスタンブール・モダン」旧市街から一足伸ばして、新市街で今のトルコの魅力を知るのも良い過ごし方。「イスタンブール・モダン(イスタンブール現代美術館)」はトルコ人アーティストの作品を中心に、絵画・デジタルアート・空間作品・写真などを期間ごとに展示しています。対岸の旧市街を一望できる展望テラスやカフェ︎もあり、ゆっくり心を落ち着かせながらアートを楽しめる場所でした。
ぜひチェックしてほしいのが、センスあふれる雑貨が並ぶショップ。展示作品の関連グッズのほか、トルコブランドのファッションアイテムやインテリア雑貨を手に入れることができます。私が訪れた時はカラフルで元気をもらえるようなデザインの雑貨が多く、日本ではなかなか見かけないブランドばかりでした!
・イスタンブール・モダン
住所:Kılıç Ali Paşa Mahallesi, Tophane Iskele Caddesi No:1/1 34433 Beyoğlu-İstanbul URL:https://www.istanbulmodern.org/en
猫も絵になる……おしゃれな町「バラット地区」写真好きの人におすすめしたい場所が「バラット地区」。元ユダヤ人街の下町で、現在はフォトジェニックな観光スポットとして人気を集めています。レッド・ブルー・イエローなどカラフルに塗られた家がとってもかわいい!
バラット地区を歩いていると、くつろいでいる猫を発見。おしゃれな町の猫は絵になります……。
実はイスタンブールはたくさんの猫に出会える「猫の街」でもあり、猫好きな人にもおすすめの旅先。とても人懐っこく、イスタンブールの旅はついつい猫の写真が増えてしまうのでした。
アヤソフィアのすぐ近く! 「Hagia Sofia Mansions Istanbul, Curio Collection by Hilton」今回、イスタンブール旅の拠点として宿泊したのは「Hagia Sofia Mansions Istanbul, Curio Collection by Hilton︎」。アヤソフィアの周りに客室棟が点在し、主要観光地まで歩いて行ける抜群の立地でした!
スタンダードな客室の「King Guest Room︎」は約28平米。モスクの周りに建つミナレット(塔)を思わせるベッドをはじめトルコの伝統的なデザインで彩られた空間で、入った瞬間に「か、かわいい……!」と心の声が漏れてしまうほどでした。
青いタイルのバスルームは猫足のバスタブ付きで、ゆったりお湯に浸かれるのもうれしいポイント。シャワールームにはトルコ式のお風呂・ハマムの装飾もあり、細部まで本当にかわいかったです!
美しいスパも、「Hagia Sofia Mansions Istanbul, Curio Collection by Hilton︎」の大きな魅力。いにしえのトルコを彷彿とさせるお風呂を楽しむことができます。入るつもりがなくとも、見たら入りたくなる素晴らしい空間なので、水着を持っていくのがおすすめです。
・Hagia Sofia Mansions Istanbul, Curio Collection by Hilton︎
住所:Kabasakal Cd No5 Sultanahmet Fatih, Istanbul URL:https://www.hilton.com/en/hotels/isthsqq-hagia-sofia-mansions-istanbul/
貴重な遺構に触れ、タイムスリップするように街歩きを楽しめた「イスタンブール」。旅立つ前はトルコの治安面が気になっていましたが、実際に行くと怖い場面はまったく無く、観光客で賑わうような街でした。ただし、クレジットカードを利用する店を選んだり、スリに注意したり、基本的な海外旅行で気をつけるべきことは注意が必要です。最後の記事ではイスタンブールの美食を詳しくレポートします!
※1 TL=4.20円、€ 1=161.08(2024年8月28日現在)
(撮影・取材・文:小浜みゆ)
取材協力:ターキッシュ エアラインズ