「メンタルも含めて技術」大谷翔平の記録的な活躍を支えた言葉たち (1/2ページ)
「憧れるのはやめましょう」とは、第5回WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)で、アメリカ代表との決勝戦直前の「声出し」を任されたロサンゼルス・ドジャース所属の大谷翔平選手がチームメイトに発した言葉だ。プロ野球選手でも憧れるようなメジャーリーガーたちが名を連ねるアメリカチームと対戦する際、今日1日だけは対等な立場で必ず勝つという気持ちを大谷選手がチームメイトに伝えたかったのだ。
■「メンタルも含めて技術」大谷翔平を支える言葉たち2024年シーズンは打者・大谷翔平にとって記録的なシーズンとなった。そんな大谷選手が、野球を始めた子ども時代から今日まで、折に触れて口にした言葉の中から選んだものを、経済・経営ジャーナリストの桑原晃弥氏が紹介する1冊が、本書『限界を打ち破る 大谷翔平の名言』(桑原晃弥著、ぱる出版刊)だ。
大谷選手は、花巻高校時代に監督に言われた「期待は応えるものじゃなくて、超えるもの。だから、周りが考えるそのもう1つ上を行けたらいい」という言葉を好んで使い、それを実行してきた。実際に日本ハムファイターズ時代、ロサンゼルス・エンゼルス時代、そして今シーズンのドジャースでも、大谷選手は期待をはるかに超える活躍をしているのは、プロ野球ファンならずとも皆が知っていることだろう。それはどんな仕事にも言えることで、「期待通り」ではなく、少しでも「期待を超える」ことで、それが評価につながるのだ。
「メンタルを言い訳にしたくないので。それも含めて技術だと思っています」というのも大谷選手の考え方だ。勉強が思うように進まないときや仕事で成果が上がらないときなど、「最近、疲れ気味で」「いまいち気分が乗らなくて」と体調の悪さや精神的な問題を不調の理由にしたくなるもの。
ドジャースに移籍し、今シーズン開幕直前に、大谷選手は長年のパートナーだった通訳が違法賭博に手を出し、お金を横領したことや金融機関を騙したこと、脱税などの罪で逮捕されるショッキングな事件に巻き込まれた。