牛タン入りカップ麺2種、より〝牛タン感〟あるのはどっち? それぞれの「良さ」実食レポート

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「利久監修 牛テールスープ風ラーメン」(左)と「仙台牛タン風味塩焼そば」
「利久監修 牛テールスープ風ラーメン」(左)と「仙台牛タン風味塩焼そば」

マニアと味わう「ご当地カップ麺」の世界

第百四十五回 セブン限定「牛たん炭焼利久監修 牛テールスープ風ラーメン」とヤマダイ「仙台牛タン風味塩焼そば」

文・写真:オサーン

カップ麺ブロガーのオサーンです。

「ご当地カップ麺」連載の第百四十五回目となる今回は、セブン-イレブン限定のカップ麺、サンヨー食品の「牛たん炭焼利久監修 牛テールスープ風ラーメン」と、仙台牛タンつながりでヤマダイの「仙台牛タン風味塩焼そば」を紹介します。

前者は仙台牛タンの名店監修、後者はスーパーなどで売られている定番のカップ焼そばです。

仙台名物「牛タン焼き」ゆかりのカップ麺

皆さんは「仙台のグルメ」と聞いて何を思い浮かべますが?

多くの人が真っ先に思い浮かべたのはやはり、「牛タン焼き」ではないでしょうか。

仙台のグルメでは「牛タン焼き」「ずんだ餅」「笹かまぼこ」が三大名物と称され、他にも「萩の月」「はらこ飯」「芋煮」「仙台味噌ラーメン」「マーボー焼きそば」など枚挙に暇がありませんが、「牛タン屋」と「ずんだ餅屋」は桃鉄の物件としてもあまりに有名ですよね。

早いうちに買い占めておきたい物件です。

「利久」の「牛テールスープ」の味をカップ麺で再現

今回紹介するカップ麺「牛たん炭焼利久監修 牛テールスープ風ラーメン」は、仙台牛タンの名店のひとつに数えられる「牛たん炭焼き 利久」が監修。

「利久」は全国的に展開しているため、仙台牛タン店の中でも最も知名度の高いお店のひとつかもしれませんね。

今回はメニューの中から「牛テールスープ」の味が再現されています。

まずはコチラから、その仕上がりを確かめてみましょう。

カップ麺「利久 牛テールスープ風ラーメン」食べてみた!セブン限定「牛たん炭焼利久監修 牛テールスープ風ラーメン」

牛テールスープは焼肉店などでも供されるメニューで、「利久」では「牛テールスープ」で〆る場合が多いようです。

テールスープはたまにカップ麺の題材としても取り上げられており、最近もイオンPBのトップバリュから牛テールスープの味のカップ麺が出ていました。

「牛たん炭焼利久監修 牛テールスープ風ラーメン」完成

今回のカップ麺ではビーフベースの塩味のスープに、中細ストレートの油揚げ麺と、具として牛タン加工品やネギが組み合わせられています。

スープには牛脂主体の油脂が浮いており、牛脂の鼻に抜ける香りが目立ちます。

ラーメンと言えば豚骨や鶏ガラが多いため、牛が香るスープはそれだけいつもとは別物の感が強くなります。

「テールスープ」と認識できる味なのかは微妙なところですが、あっさり味ながら牛の存在がしっかり感じ取れるのは間違いありません。

......ただ、食べ進めていくうちに舌が牛の味に慣れてしまい、だんだん牛スープであることがよくわからなくなってきました。

牛だしのスープは豚や鶏に比べて味の持続性が課題になることが多いように感じています。

ラーメンスープとして長く使われてきた豚や鶏はやっぱり偉大なんですよね。

量は少ないが牛たん加工品の再現性は高い

具は、牛タン加工品とネギ。

牛タン加工品は、どれくらいの割合で牛タンが入っているのかはわかりませんが、噛み締めると味も食感も牛タンであることがきちんと感じられるような......。

かなり量が少ないのが玉に瑕ですが、牛タンの再現性はそれなりにあるように思いました。

本来ならテールスープに牛タンが入っている必要はないのですが、牛タンが入っていることで牛タン屋のカップ麺だとわかりやすく認識できて良かったです。

カップ焼そば「仙台牛タン風味塩焼そば」食べてみた!

そんな牛タンやのカップ麺と比べたのが、ヤマダイの「仙台牛タン風味塩焼そば」。

ヤマダイ「仙台牛タン風味塩焼そば」

こちらはスーパー等で見かけることが多い定番商品なので、ご存じの方も多いのではないでしょうか。

ヤマダイの「ニュータッチ」ブランドにはご当地焼そばが「仙台牛タン風味塩焼そば」「宇都宮焼そば」「名古屋発台湾まぜそば」「大阪ホルモンたれ焼そば」の計4種類あり、台湾まぜそば以外は知名度的にはマイナーだったり、創作感が強かったりと、ひとクセあるラインアップとなっています。

「仙台牛タン風味塩焼そば」完成

仙台牛タン塩焼きそばは、牛の風味とニンニクのパンチが効いた塩味のソースに、中細で縮れのついた油揚げ麺と、牛タンチップ、キャベツ、そして別添のスパイスが合わせられています。

ソースは牛風味もニンニクも力強く、牛脂やごま油が香ることで牛タンを焼いたような臨場感があり、確かに牛タン塩焼き風味だと感じました。

あっさり系だった「利久」カップ麺とはだいぶ方向性が異なっています。

具の牛タンチップやキャベツ

具は、牛タンチップとキャベツ。

牛タンチップは肉厚で肉感たっぷりですが、牛タンの再現性は「利久」監修の方が勝っているように思いました。

といっても、こちらも実際に牛タンが使用されているため、噛みしめるときちんと牛タンらしい味が感じられます。

レモンペッパー入りの特製スパイス

こちらは特製スパイス。黒胡椒に加えてレモンペッパーが入っており、レモンを垂らした牛タン焼きの味が再現されていました。

レモン風味が牛タン焼きらしさに大きく貢献している一方で、やや風味が強すぎてソースの牛タン風味を阻害するとも感じたので、麺としっかり混ぜ合わせて分散させる、もしくは少なめに入れてみる等した方が良さそうです。

「牛タン風味塩焼そば」にスープ代わりの「利久」カップ麺

というわけで、仙台牛タン焼きに関するカップ麺2品を紹介しました。

コンビニに行くと、各チェーンのお惣菜コーナーに「タン焼き」や「スモークタン」等が並んでいますが、実はほとんどが豚タンで、牛タンであることはほとんどありません。

その点、今回の2品の具はともに牛タン由来なので、貴重な存在と言えるかもしれません。

牛タン焼き味なのは焼そばですが、入っている具の牛タン再現性は「利久」カップ麺の方が若干高かったです。

両者の具を食べ比べてみるのも面白いと思います。

牛タン味の焼そばを食べつつ、「利久」カップ麺をスープがわりに楽しんでみるのはいかがでしょうか。

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