幕末期、米国の初代・駐日領事「タウンゼント・ハリス」は日本人のことをどう思っていたのか? (2/4ページ)
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日米修好通商条約(外務省外交史料館蔵・Wikipediaより)
ハリスは日本人および日本に対してかなりの好意を持っていたようです。
彼は初代駐日公使となり、下田から江戸へ移って麻布に公使館を開きました。また、その間に幕府の信頼を得たこともあり、条約締結後は外交問題について幕府からたびたび意見を求められています。
このあたりだけを見ても、ハリスという人物は、当時の日本や幕府にとって信頼のおける人柄だったことが分かります。
帰国後の生活しかし、ハリスはずっと日本に滞在したわけではありません。来日から5年9か月後の1862年(文久2)9月、故郷のニューヨークへ戻っています。
この時彼は58歳。もともと条約交渉中から彼は体調の不調を訴えており、いったんは回復したものの、再び悪化したようです。
また、当時のアメリカは南北戦争の真っただ中でした。自分とは党派が異なる共和党のリンカーンが大統領だったこともあり、南北戦争の故郷の心配があった可能性もあります。
幕府はハリスの留任を望んでおり、米国政府に任期延長を求める書簡も送っています。ハリス当人も、きっと後ろ髪を引かれる思いだったのではないでしょうか。