【光る君へ】人の不幸は蜜の味?夫の愛人に嫉妬した道綱母(財前直見)のエピソード (3/4ページ)
これで彼女の地位はますます磐石になるかと思いきや、そこが男の勝手なところ。
恋人から母親になってしまった町小路から興味を失った兼家は、次第に足が遠のいたと言うのです。
これを聞いた道綱母の喜びようと言ったら……。
「ホーホッホッホ、ザマァご覧あそばせ!私が今まで苦しんで来たように、悶えのたうち回るがよいわ!(意訳)」
町小路が飽きられたからと言って、自分の立場が向上する訳でもないのに……。
そうこうしていると、翌年には町小路の生んだ男児が夭折してしまいました。
同じ母親として、流石にちょっと気の毒かも……と思うとでも思ったか!道綱母の筆鋒は、その鋭さを増すばかりです。
「今までちょっとチヤホヤされたからって、調子に乗りすぎなのよ!あぁ~、せいせいするわぁ~っ!(意訳)」
という道綱母の胸中が彼女の『蜻蛉日記』に記されています。
何とまぁ陰湿な……そんなんだから兼家に嫌われたんじゃなかろうか……そう思わずにはいられません。
終わりにその後も道綱母は、やれ危篤だの出家するだの騒ぎ立て、兼家の気を惹こうと必死でした。
……しかし迫真の演技も虚しく、決定的な復縁を見ないまま二人は離婚してしまいます。
NHK大河ドラマ「光る君へ」で道綱母が初登場した時点では、既に二人は夫婦関係にありませんでした。
※しきりに我が子の藤原道綱(上地雄輔)を推していたのは、ドラマの演出です。