冬の雪国には「名もなきヒーロー」がよく現れるらしい 秋田県民の体験談に4.3万人感動 (3/4ページ)
あと下に何かかませられればかませて」
大型トラックの男性のそんな指示を受けたAさんは、窮地を脱することができたのだった。
その後、Aさんが大型トラックの男性に謝罪とお礼の言葉を連呼する中、彼は「大丈夫そうだな。あとはもう行くから。へばな」と言って颯爽と走り去っていく。
作業の間、後続車を誘導してくれていた軽トラの男性も、Aさんがお礼を告げると、さも当然のことをしたかのように「へばな」と言って運転していったそうだ。「へばな」とは、「じゃ」くらいのニュアンスである。
「そのあと無事出勤できました。職場の人もその様子を見ていたようで、沢山の人に心配してもらいました。混乱していた私にとってあの2人は本当に救世主で、今も鮮明にその時のことを覚えています」(Aさん)
そんな体験をしたことから、Aさん自身もバッテリ―が上がったりスリップして動けそうになかったりする車を見かけた時は、手助けに加わるようにしているそうだ。
「通勤時の時間の無いときにわざわざ時間を割いてくれたあの2人とくらべると『名もなきヒーロー』には程遠いかもしれませんね」(Aさん)
Aさんが北秋田市観光物産協会のXアカウントから発信したエピソードには、同じく「名もなきヒーロー」に助けてもらったことがあるというユーザーからの体験談も、数多く寄せられている。
「青森でもスタックすればどこからともなく空転するタイヤの音を聞き付けて人がわらわらと集まり、車を押してくれる人、ハンドル裁きやアクセルの踏み加減を指示する人、轍の雪を掻いてくれる人、自然に役割分担がなされる。 車が無事抜け出すと『良がったね~』と言いながら散り散りに戻って行くのだ」「仙台でも、信号が青になった後にタイヤがスタックして走れずにおろおろしていると、横断歩道を渡る人たちがみんなで後ろを押して救出してくれることがあります。車が無事動くと皆さん『まずな』と颯爽と去っていかれます。