冬の雪国には「名もなきヒーロー」がよく現れるらしい 秋田県民の体験談に4.3万人感動 (2/4ページ)
しかし、交差点に差し掛かってブレーキを踏んだ瞬間、車内に響いたのは「ガリガリガリガリ」とタイヤがスリップする音! ハンドルを左に切ることで前の車にぶつからずに済んだが、Aさんの車は縁石に乗り上げてしまっていた。
「動こうにも動かせない状況になってしまいました。しかも、通勤時間と重なったため、私の車の後ろには長蛇の列がてきてしまったのです。
『後ろの車を流すように誘導する? 誰かに助けを求める? 車が動かせないかもう一度チャレンジする?』と頭の中はパニック状態でした」(Aさん)
通勤時間に迷惑をかけてしまった申し訳なさと、皆に見られる恥ずかしさ。茫然自失となったAさんの前に、「名もなきヒーロー」が現れた。
去り際までカッコいいAさんのそばに、1台の軽トラックが止まった。そして、40代後半くらいの作業着を着た男性が降りてきたという。
彼はAさんに「スリップした? 大変だったな。ちょっと見てみるか」と声をかけると、Aさんの車と縁石の間を見に行き、
「あー、でかいトラックでもあれば引っぱり出せるんだけどな―。俺のじゃ無理だ」
と言いつつ、後続の車を誘導してくれたという。
「かなり混乱していた私にとってはその言葉だけでも救いで、『すみません! ご迷惑おかけして......』と言いながら、私も後続車を誘導していました」(Aさん)
すると、間もなくして今度は大きなトラックがAさんの前で止まり、中から50代くらいの男性が降りてきた。
その男性は、Aさんが状況を説明するまでもなくスリップした? 引っ張るか」と声をかけてきて、軽トラの男性とも
「どう? 引っ張れそうですか? 俺のじゃ無理そうで」「ちょっとやってみるか」
などと会話を交わし、謝るAさんを横目に黙々と作業を始めたという。
「引っ張るぞ―。ニュートラルにしておいて。