下ネタがすぎるぞ北斎先生!「我ものを握る片手…」浮世絵師・葛飾北斎は川柳も名人級だった! (3/4ページ)
なんてロマンチック!
本当に北斎じいさんが書いたの?いつもの助平心はどこへ行ったの!?と訊きたくなるような句です。とはいえ、さすがは北斎。これほど繊細に風景を感受する心があったからこそ、自然が織りなす一瞬のロマンスを逃さず絵の中に閉じ込める事ができたのでしょう。月に蓋する薄氷のように。
ちなみに田毎の月に関しては、歌川広重が素晴らしい絵を描いています。
歌川広重「六十余州名所図会 信濃更科田毎月鏡臺山」
「八の字のふんばり強し 夏の富士」
なんとも健やかで爽快感のある一句です。とろけそうに暑い夏の日にも、赤い地肌をむき出しにし、八の字に足を広げて踏ん張る富士の強さ、めでたさよ。
手に取る人の心の憂さを吹き飛ばして笑顔にしてくれる、まるで浮世絵みたいな川柳。まさに、北斎にしか詠めない「北斎川柳」です。